電話の詐欺を見抜くPindropが創業3年で早くもシリーズC、Google Capitalらから$75Mを調達

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Pindropは、電話の音声と発呼者に関するメタデータの両方を分析して、企業が電話詐欺にやられることを防ぐ。ローンチ時の2012年に調達した4700万ドルに加えて今日(米国時間1/28)同社は、Google Capital率いるシリーズCのラウンドにより7500万ドルを調達したことを発表した。

このラウンドにはGoogle Ventures、Citi Ventures、Felicis Venturesのほか、同社のシリーズAをリードしたAndreessen Horowitzと、シリーズBをリードしたInstitutional Venture Partnersが参加した。

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Pindropによると、同社の技術の主なユーザーは、保険企業、政府機関、小売企業、そして合衆国の4大銀行のうちの三つだ。これまでに同社がチェックした起呼は、合計3億6000万あまりになる。

このサービスはまず、かかってきた電話の起源(どこから)と、固定電話/セル電話/VoIPの番号など、いちばんベーシックなデータを調べる(詐欺電話はVoIPからがいちばん多いそうだ)。さらにそれに加えて、電話の音声を調べる。そのためにたとえば、周波数フィルターやコーデックのデータ、パケットロスやフレーム落ちなどを分析する。

これらのデータから各起呼のリスクプロファイルを生成する。そのプロファイルが詐欺の可能性を示唆していたら、エージェントが相手にセキュリティ関連の質問をすることができる。

Pindropによると、同社は新たな資金を国際展開に充て、また研究開発への投資も増やしたい、という。同社は今イギリスに10名の社員がいるが、今後はEMEA地域におけるプレゼンスを拡大したい。ラテン・アメリカではすでにサービスを提供しており、今年後半にはアジア太平洋地域にも市場を広げていく予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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