非テック職種に必要なスキルをリストアップし、オンライン学習のための情報にリンクするMBAx.me

ゲストに記事を書いてもらって、その記事がそのままスタートアップ設立に繋がるようなことは、そうあることではない。しかし今回は記事の内容がそのままスタートアップ化することとなった。その記事とはGoogleのAditya Maheshが執筆したものだ。テック業界で働くことになったビジネスコースの学生たちが、スキル面でどのような準備をしておくべきかを記した記事だ。Googleで働き出す前に、Excel、HTML/CSSの基礎、ウェブ解析、フォトショップ、iMovieなどについて知識を得ておけば、より効率的に仕事を進めることができたのにという個人的な体験に基づく。「技術者」ではないので、コンピュータサイエンスの学位までは必要ないが、それでもこうした基本IT知識が大いに仕事をやりやすくすると感じたそうだ。

そしてその記事が、Mahesh自身の手によってスタートアップとして結実した。同じくGoogleのSaleh Altayyarと組んでMBAx.meを立ち上げたのだ。これは、職種によって必要なスキルを身につけるためのオンラインコースを発見するためのサービスだ。Google社内のみならずFacebook、Twitter、Ciscoなどの従業員にもインタビューを行なって、必要とされるスキルをまとめあげたのだそうだ。取り上げている職種はビジネスディベロップメント、PR、マーケティング、HRなど、テック部門以外の多岐にわたっている。

MBAx.meには、必要とされるスキルのリストにみならず、そうしたスキルを学ぶことのできる無料オンラインコースへのリンクも掲載されている。各コースは有用性やクオリティによってランク付けもされている。すなわちサイト利用者は、必要とされるスキルが何なのかを知るだけでなく、実際にそのスキルを身につけることもできるわけだ。

MBAx.meの目的等については、記事冒頭に掲載したインタビュービデオの中でも述べられているので、ぜひご覧頂きたい。

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(翻訳:Maeda, H)


投稿者:

TechCrunch Japan

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