飲食店向けSaaS運営のウェリコが5000万円を資金調達、ニッセイの「50M」プログラム第1期採択企業

飲食店向けSaaSを複数展開するウェリコは5月16日、ニッセイ・キャピタルおよび個人投資家を引受先とした第三者割当増資を4月に実施していたことを明らかにした。今回の調達はシードラウンドにあたり、調達金額は総額5000万円だ。

ウェリコは2017年4月の設立。代表取締役CEOの荒木れい氏はJPモルガン証券で投資銀行部門に所属し、M&A、資金調達などのアドバイザリーに従事した後、同社を創業した。

ウェリコが提供するのは、飲食店向けのウェブサービス群だ。「Menu Maker(メニューメーカー)」は、スマートフォンでおすすめメニューを作成できるサービス。手書きメニューに代わりデザインされたメニューを月額980円で何度でも作成でき、PDFやFaxで出力することが可能だ。

Oroshiru(オロシル)」は、飲食店が卸業者へのFax発注をスマートフォンで行えるサービス。今使っている発注書を利用でき、卸業者へはメールやFaxで従来通りに発注書が送られるので、業者との調整をすることなく導入可能だ。一度登録した商品は保存されて、再発注の際は入力の手間が省ける。また過去の発注情報を確認できるので、発注ミスを防止し、仕入を最適化することができる。こちらも無制限に利用可能なベーシックプランが月額980円で提供されている。

今回の調達は、先日第1期採択企業のデモデイがあったニッセイ・キャピタルのアクセラレーションプログラム「50M」の継続支援先として採択されたことによるもの。

ウェリコでは、今回の資金調達をもとに、サービス開発・拡大と人材獲得の強化を図るとしている。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。