高血圧患者を在宅モニターするHello Heartが13億円を調達

長期的なコストを減らすために、新しい遠隔センサー・モニター技術を展開し、企業の保険プログラムに予防的処置を提供するよう働きかけているHello Heartが新たに1200万ドル(約13億円)を調達した。

Khosla Venturesと、以前にも出資しているBlue Run Venturesが資金を出した。Hello Heartはこの資金を事業拡大に使う、としている。

Hello Heartは、血圧を追跡する在宅センシングシステムによる初期モニタリングや高血圧対策を紹介するスマホアプリで高血圧や心疾患に取り組んでいる。

UCLAとハーバードメディカルスクールが実施し、Hello Heartが費用を負担した研究によると、Hello Heartユーザーの70%が血圧を平均22mmHg下げることができた。

「ヘルス分野でそれなりの規模で臨床結果を出すには、さまざまなタイプの患者が参加するようにすることが必要だ。Hello Heartのそうした能力により、前例のない結果につながった」とハーバードメディカルスクールの研究者で、Shebaメディカルセンターの医学・イノベーション責任者を務めるEyal Zimlichman(エイヤル・ジムリッチマン)博士は話した。

発表によると、Hello Heartはポピュレーションヘルスにかかる情報を提供するためにランダム化・匿名化方式で患者のデータを集めた。インタビューの中でHello HeartのCEOであるMaayan Cohen(マーヤン・コーエン)氏は「Hello Heartはいかなるデータもサードパーティーに売っていない」と語った。

「我々のミッションは、患者が自分の健康を理解して改善できるようにすることだ。心疾患は世界の第1位の死因であり、心臓の健康で効率的に患者をサポートできることを誇りに思う」と話した。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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