高齢者のお友だちロボットを作るIntuition RoboticsがToyota Research Instituteから$14Mを調達、早くもメリットあり

高齢者ケアのためのアシスタントロボットElliQを作っているIntuition Roboticsが、サンフランシスコにオフィスを開いた。スタッフの増員と製品テストの充実を図りたい同社は、新たに1400万ドルを調達した。今回は、Toyota Research Institute(TRI)からだ。

ElliQを同社は“活動的な老後のためのお友だち(active aging companion)”と呼び、それはタブレットと併用する対話的ロボットで、高齢者が簡単にすぐ使えることを目指している。このロボットは高齢者が自分以外のものに積極的に関心を持ち、日常生活が活動的で、外部世界とのつながりを維持できることを目指している。そのために家族や親戚や介護者とビデオチャットができ、コンパニオンとして活動の提案ができ、また薬の服用を思い出させたりする。

最近ベイエリアのユーザーによるテストを始めたばかりだが、チームの増員も目指している。そのためには資金がもっと必要だし、またハードウェアのエキスパートも見つけたい。なんといっても、ハードウェアは難しいからね。

Toyota Research Instituteが投資をすれば、その二つが手に入る。Intuition RoboticsのCEO Dor Skulerによれば、同社にアプローチしてきたToyotaは、すぐにそれらしさの片鱗を見せた。ElliQのプロトタイプを見て、モーターの交換を提案したのだ。さすが、ハードウェアのエキスパートである。

“製品開発の現段階では、ヘルプが必要だから、その道に詳しくて専門家もいる投資家にアプローチされたことは、とっても嬉しかった”、とSkulerは語る。

同社のこの前の資金調達は600万ドルで、iRobotのRoombaやTerra Venture Partners, Bloomberg Beta, Maniv Mobilityなどが投資家だった。クラウドファンディングのプラットホームOurCrowdからも、資金を調達している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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