高齢者の孤独化を防ぐStitchは、やりたいことの仲間を見つけてくれるソーシャルネットワーク

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最近の本誌TC Radio Pitch-Off(インターネットラジオによる売り込みコンテスト)で優勝したStitchは、50歳以上の人たち用のソーシャルネットワークだ。オーストラリアのスタートアップだが、利用はどこからでもよい。高齢者が、ネットを介して友だちを見つけたり、もっとロマンチックな関係を求めたり、何かやってみることを見つけたりする。

Stitchの協同ファウンダMarcie Rogoはこう語る: “高齢者にもやりたいことはたくさんある。でも、それを一緒にやれる人が見つからない。Stitchでは活発なソーシャルネットワークの力によって、同好の士を見つけ、活動や旅行のグループや、1対1の関係を作れる”。

いわゆるデートサイトではなくて、Stichではメンバがグループを作る: たとえばワインの試飲会とか、雑学クイズ大会とか。今アクティブメンバは20000名おり、アクティブなコミュニティ(グループ)は50あまりある。

基本的に無料だが、年額60ドルを払って特別会員になると、プロフィールを無制限に見られる、紹介プロフィールの上位に載せてもらえる、誰かとネット電話で話せる、などの特典がある。だいたい、登録ユーザの10%が特別会員だそうだ。

同社は、電話を使うカスタマサービスがあることが、なかなかおもしろい。ユーザが電話をすると、本物の人間と話せる。ささいなことのようだが、高齢者は声によるコミュニケーションで安心する生き物なのだ〔それが禍(わざわい)と出る場合もあるが!〕。高齢者サービスでは、声という要素がとても重要だ。

同社は500 Startupの9度目のクラスから巣立った。もともとはTapestryというスタートアップからのスピンアウトで、それは高齢者を定年退職者のコミュニティに結びつけるタブレットアプリだった。Stitchは8月に100万ドルのシード資金を獲得し、2016年の前半にはシリーズAを予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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