鳥のように着陸できるドローン、イギリスで研究中

ラジコン機やクオドコプターでは着陸がいちばん難しい。操縦を誤って池に落としたり木にひっかけたりした経験があるユーザーは多いはずだ。数百ドルのドローンならともかく、テロリストを監視する数百万ドルのスパイ機などでは着陸失敗は笑いごとではすまない。着陸時の安全性を高めるテクノロジーがどうしても必要だ。

現在、イギリスのブリストル大学とBMT Defence Servicesが共同してこのテクノロジーを研究している。

チームは標準的なラジコン・システムと特殊な形状の主翼を備えたドローンで研究を行っている。この主翼は飛行中に大きく形状を変えることができる。着陸寸前に大きな角度で引き起こしを行い、地上滑走なしで鳥が止まるように着陸できるようにすることが目的だ。ビデオを見たところではまだ本当に「鳥のように着地する」ところまではいっていないが、研究チームは地上滑走に必要なスペースを大幅に減少させることは可能と考えている。

プレスリリースによれば、

現行のUAVは一定の形状に固定された翼をもつため飛行の柔軟性に乏しい。われわれの研究の当面の目的は従来の固定したUAVの翼に鳥の羽のように大きく変化する構造を与えることだった。こうした複雑な翼構造を制御するためBMTは機械学習アルゴリズムを利用した。これにより操縦者は鳥の飛行のような自然の動きをUAVの着陸に取り入れることができるようになる。

この可変構造の翼は大きく空気を抱き込むようにしてUAVの高度を上げて速度を落とし、従来の翼形状の機体よりも急角度で降下する。まだ完成していないようが期待が持てるテクノロジーだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+