1日70円の傘シェアサービス「アイカサ」が1周年、東京駅周辺41カ所に新たに展開

Nature Innovation Groupは12月9日、同社が運営する傘のシェアリングサービス「アイカサ」を東京駅周辺に展開することを明らかにした。JR東京駅の各出口、八重洲地下街、東京スクエアガーデン、日本橋高島屋S.C、日本橋三越本店、COREDO室町1など41スポットで1日70円で傘を借りられるようになる。なお今回のエリア展開には、東京ステーションシティ運営協議会、東京建物、八重洲地下街、三井不動産、三越伊勢丹 日本橋三越本店、高島屋 日本橋高島屋S.C、あいおいニッセイ同和損害保険の各社の協力のもとで実現した。

同社では今回のエリア拡大に併せて東京駅オリジナル傘も各スポットに設置する。日本橋、八重洲、京橋、大手町、丸の内、有楽町の6エリアが描かれた実際の古地図をモチーフとしたデザインで、江戸の雰囲気が伝わるような配色になっているとのこと。なおこのオリジナル傘は、東京ステーションシティ運営協議会と東京建物がスポンサーとなって制作されたものだ。

アイカサを利用する際に専用アプリのインストールは不要で、LINEでアイカサと友だちになることですぐに使えるのが特徴だ。アイカサスポットに設置されている施錠状態の傘に張られているQRコードをスマホで読み取ることで解錠・決済が可能になる。2019年12月5日時点で、登録人数は6万3927人、加盟店舗数は約700店となっている。

傘を借りると1日ごとに70円が加算されていくが、6日以降から1カ月間は420円。ゲリラ豪雨など想定外の雨であっても、コンビニエンスストアで傘を購入するより安価に利用できる。借りた傘は最寄りのアイカサスポットに返却すればいい。決済方法は、クレジットカードのほかLINE Payを選べる。

アイカサは約1年前の2018年12月3日に渋谷エリアを中心とした50カ所でサービスを開始。その後、京急アクセラレータープログラムの第2期に採用されるなど鉄道会社との連携を積極的に進めてきた。現在では、品川駅周辺で京浜急行電鉄の所有不動産、小田急電鉄の新宿〜町田間の各駅(参宮橋駅を除く)、西武鉄道の西武新宿線全線(西武新宿〜本川越)、西日本鉄道の所有ビル14棟などに導入されている。もちろん、新宿や池袋、秋葉原などの人が集まる地域も対応エリアだ。地方展開では福岡市との提携も記憶に新しい。そしてサービスイン1周年を迎えた2019年12月に首都圏の鉄道網の玄関口ともいえる東京駅周辺にスポットを増やした。エリア拡大を急速に進めるNature Innovation Group、今後はどの鉄道沿線をコンプリートするのか楽しみだ。

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TechCrunch Japan

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