1000名以上のエンジニアを抱えるSun Asteriskが「スタートアップスタジオ」を開始

Sun Asterisk(旧:Framgia)がスタートアップの課題を解決する「スタートアップスタジオ」を開始した。そのまんますぎるネーミングだが、同事業はその名のとおり、イノベーションを創出することを目的としたいわゆるスタートアップスタジオだ。

スタートアップスタジオにはゼロイチ段階を支援するBuildと事業成長を加速させるBoostの2つのプログラムがある。

「開始」と発表されているが、Sun Asteriskでスタートアップスタジオの事業を担当している船木大郎氏いわく、正確には以前よりBoostの部分に関しては行なっており、300以上のスタートアップやプロダクトを成功に導いた。

「(Sun Asteriskの)設立当初の強みはBoostのところにあった。ベトナムの拠点に500名ほどのエンジニアがいる中で、シリーズAやBの調達を終えた企業に対し、エンジニアを提供すると言うソリューションを出してきた」(船木氏)

だが、Sunが目指すのは『心を揺さぶる“Awesome!”を創る機会が平等にある世界』。その使命を果たすため、Build用のチームを蘇生した。

「このビジョンに対してBoostしかできないというのは、最初のAwesomeを作るところに我々が関わっていないということになってしまう。アイディアしかない状態から形にするところもやっていかなければ会社のビジョンと違う」(船木氏)

Build用のチームは、日本でこれまでにスタートアップを立ち上げてきたシニアなエンジニアたちだ。Build段階のスタートアップと関わるには物理的な距離の近さが重要と判断し、国籍は様々だが日本に拠点を置いているエンジニアが作業に当たる。海外のエンジニアはこれまでどおりBoostに関与する。

「特に日本においては、エンジニアが枯渇している」と話す船木氏。日本にもスタートアップスタジオは博報堂グループのquantumや西條晋一氏率いるXTechなど色々あるが、Sunのスタートアップスタジオの強みは同社が「エンジニアを1000人以上抱えているところにある」と同氏は説明した。

「スタートアップスタジオは大体、Buildの部分を担当するもの。Sunの強みはワンストップでBoostというところまで持っていけるところだ。バイアウトからIPOまで連れていけるだけのリソースを持っている」(船木氏)

スタートアップスタジオでは年間30ほどのサービス立ち上げを目指し、記者としてはIPOが見たいものだが、基本的にはバイアウトを狙う。スキームは以下のとおり。

商業用物件を探すテナントと物件を提供したい不動産事業者をマッチングする「テナンタ」運営のテナンタは、CXOのアレンジから成長戦略の支援まで受けている。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。