2020年を「スマホ」元年に、+StyleがIoTルーム&デスクライトを新発売

ソフトバンクグループでIoT製品の開発や販売を手掛ける+Style(プラススタイル)は2月5日、新製品発表会を開催し、スマートフォンやスマートスピーカーで制御できる、ルームライトとデスクライトを発表した。

スマートLEDベッドサイドランプ」は、調光とRGB調色が可能なルームライトで価格は3280円。RGBの3色のLEDのほか白色専用のLEDを備えているので、1677万色のカラフルな調色だけでなく電球色から昼白色までの白色を安定的に発光できるのが特徴だ。もちろん、タイマー機能も備わっている。

スマートLEDデスクライト」は、明るさが最大473lm(ルーメン)で演色性がRa85のデスクライトで、価格は4200円。目を使う緻密な作業に必要とされる演色性はRa80程度とされており、Ra85の本製品はLED方式のデスクライトでは演色性が高い部類に入る。白色発色用のLEDのみを搭載しており、電球色から昼白色までの白色を安定的に発光できる。こちらは、タイマー機能のほかインターバル機能を備えるのが特徴だ。インターバル機能を使えば、30分経過などを光で点滅で知らせてくれる。勉強など時間を忘れて集中作業する際に同機能を活用すれば、作業の邪魔をせずに時間経過を知ることができて便利だ。

上記2製品を含めて+Styleのオリジナル製品は、専用アプリ「+Style」でオン/オフなどの操作を一元管理できるのも特徴だ。具体的には、シーリングライトやLED電球、超音波加湿器、ロボット掃除機などを制御可能だ。さらに同社ではスマートリモコンも販売しているので、赤外線リモコンを使うエアコンやテレビ、レコーダーなどもコントロールできる。なお、ライトや掃除機、スマートリモコンなどは、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを内蔵するスマートスピーカーからの音声操作にも対応している。

また、トグル式の電源スイッチを採用するテレビなどの場合は、壁の電源コンセントとテレビの間に「スマートWi-Fiプラグ」(価格1980円)を入れることで確実なオン/オフが可能になる。同製品は、接続した家電の消費電力を計測する機能も備えるので、省エネ対策にも効果がありそうだ。

そのほか同社では、人感センサーやドアや窓の開閉センサー、漏水センサーなどラインアップしており、人が通過した、ドアが空いた、水が漏れたなどの状況変化を感知して、各種家電のオン/オフや設定変更が可能だ。セキュリティー関連では、屋外用の「スマートセキュリティカメラ」や「スマートビデオドアフォン」、屋内用の「スマートホームカメラ」などもある。

発表会では「+Style」アプリの新機能についても明らかにされた。現在はβ版だが、GPSによる家電制御機能が加わっている。具体的には、スマートフォンが内蔵するGPSなどの現在位置捕捉機能と連動して、自宅から100m程度離れると自宅内の家電をすべてオフ、逆に100m以内に近づくとすべてオンにするといった制御が可能になる。ほかのスマートリモコンではすでにおなじみの機能だ。2月末には正式版として搭載予定とのこと。

+Style取締役社長の近藤正充氏

同社取締役社長の近藤正充氏は発表会で「2020年は『スマホ』元年に」と述べ、国内でも今年登場する確率が高い5G対応のスマートフォンではなく、IoT製品を活用したスマートホームの略として「スマホ」を引き合いに出し、同社が自社製品を中心としてスマートホームをさらに推進していくことを力強く語った。

なお同社では、新製品の発売を記念して、最大4000円の値引きとなるキャンペーンを2月20日まで実施する。

2019年に最も売れた製品は?

発表会では、2019年に+Styleで最も人気だった製品のランキングも発表された。1位はQrioが開発したスマートロックの「Qrio Lock」、2位と3位は+Styleのスマート掃除機、以下5位までを同社製品が占めた。そのほか超小型サイズのスマートフォンである「Palm Phone」(価格4万5630円)、PlayStationやXboxなどのゲームコンソールの映像をPCやMacに取り込めるキャプチャーボードの「Elgato Game Capture HD60 S」、忘れ物防止タグ(スマートトラッカー)の「Tile Mate」などがランクインしている。

近藤氏は「今後は+Styleオリジナル製品だけでなく、+Styleで取り扱っているすべてのIoT機器を1つのアプリで制御できるようにしたい」とコメントし、将来的には他社製品との連携も視野に入れていることを明らかにした。

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TechCrunch Japan

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