創業2年半でペットたちを”100万夜”お世話したDogVacayが、早くもCFOを雇うワケ

【抄訳】

ベビーシッターならぬペットシッターのマーケットプレースDogVacayは、立ち上げから2年半でペットの総外泊回数が“100万夜”あまりに達した。しかもその約90%は最近の1年半だ。大きく急成長したDogVacayはこのほど、メンズアパレルのeコマースサイトBonobosのCFOBryan Wolffを同社のCFOとして招聘した。、

会社にCFOがいることがこうやってニュースになるのは、初期段階のスタートアップがCFOを立てることが珍しいからだ。でも今では、近々のIPOに備えるわけではなくても、企業の成長をより安定化するために財務や経営のプロを迎えるのが、当たり前になりつつあるのかもしれない。

それまでコンサルタントやヘッジファンドのアナリストをやっていたWolffがBonobosのCFOを2年半務め上げたのは、同社にスタンフォード大学の経営学大学院時代の同窓生がいて、初期には投資もしていたからだ。彼によると、自分がCFOとして加わったときのBonobosと今のDogVacayは、同じような成長の段階にある。それは、本格的な財務管理を導入するのにちょうど適した時期だそうだ。

Wolffは語る、“小さい成長途上の企業は、自分の力で良い変化を作り出せるから楽しい。とくにDogVacayは、消費者向けインターネットサイトの中で、ぼくから見ていちばんおもしろい会社の一つだ”。

DogVacayの協同ファウンダでCEO Aaron Hirschhornは、“会社が大きくなりすぎた”ことをCFO起用の動機として挙げる。彼は、同社がペットのためのマーケットプレースとして世界的なリーダー企業になっているにもかかわらず、まだペットケアの全市場におけるシェアが相当小さいことを気にしている。

HirschhornはCFOの候補として、売上やユーザ数、利用頻度などの局所密度*の重要性をよく理解して、財務分析と財政配分の計画化ができる人物を探した。そして、あらゆる点で傑出している人物として、Wolffに遭遇した。〔*: DogVacayの市場は、たくさんの小さな地域市場…シッターとユーザの距離があまり遠くない…の集積である。だからマーケティングもローカルマーケティングの集積、積み重ねになる。〕

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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