3分で分かるアップル発表:iPhone SEやiPad Pro 9.7型、Watch値下げなど

アップルは米国時間3月21日10時(日本では22日午前2時)からイベントを開催。iPhoneの最新版である「iPhone SE」をはじめとした新製品を発表した。ここでは今回発表された内容を、翻訳記事を中心にまとめてご紹介する。これだけ読んでいればひとまず今回の発表の概要は理解することができるだろう。

新型iPhoneは5/5sサイズに6sのスペックを詰め込んだ「iPhone SE」

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かねてからのうわさ通り、今回発表された「iPhone SE」は、iPhone 5/5sをベースとしたデザインで、4インチ(1136×640ピクセル、326ppi)のスクリーン、12メガピクセルのカメラを持つ。ボディサイズはiPhone 5/5sと同じながら、iPhone 6sとほぼ同等の処理速度を持つ。

3D Touchには対応しないが、写真の撮影前後の動きを保存する「Live Photos」などに対応。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールドの4色。容量は16Gバイトと64Gバイトの2種類。価格は399ドルと499ドル(日本ではそれぞれ5万2800円、6万4800円)。発売は3月31日から。

詳細:お待ちかねのiPhone SEが発表、昔みたいに手に収まる4インチ

9.7インチのiPad Air 2は「iPad Pro」に

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2014年から「iPad Air 2」として販売されていた9.7インチ(2048×1536ピクセル)のタブレットの後継機種として「iPad Pro」を発表している。これにより、iPad Proは9.7インチと12.9インチの2種類がラインアップされる。

サイズこそ旧製品と同じだが、ディスプレイは光の反射を40%削減。発色も改良したほか、これまでのiPadシリーズで最大の明るさを実現。スピーカーは4基内蔵。LTEやWi-Fiの接続も高速化。4K撮影可能な12メガピクセルのカメラも搭載する。

詳細:iPad Airの後継機は9.7インチiPad Pro―Appleの考えるコンピューターの未来

Apple Watchは価格改定、春モデルの交換用バンドも

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スマートウォッチ「Apple Watch」については、38mmケースとスポーツバンドの組み合わせて4万2800円からだった価格を3万6800円からに改定。さらに、今春モデルとして新素材「ウーブンナイロン」製の交換用バンドが発表された。

詳細:Apple、新しいApple Watch用バンドを披露。ウーブンナイロン製も

リユース向けのリサイクルロボット「Liam」

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イベントのキーノートでは、リユース(再使用)、リデュース(削減)、リサイクル(資源の再利用)への取り組みが紹介されていたが、その取り組みの一環として発表されたのがリサイクルロボットの「Liam」。スクリーンを一瞬にしてはがす様子を動画で紹介する。

詳細:これが古いiPhoneを解体するAppleのリサイクルロボ「Liam」の全貌だ

iOS9.3は本日から利用可能

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イベントに合わせて、最新版となるOS「iOS 9.3」への無償アップデートもスタートした。アップルのGreg Joswiakによれば「小数点〔現行9.2から9.3へ〕のアップデートとしては過去最大級のリリース」だそう。

ブルーライトカットや色温度の暖色系への変更などを行う「Night Shiftモード」の搭載のほか、メモアプリのパスコード/TouchIDによる保護機能、ニュースや音楽、地図アプリなどさまざまなアップデートが行われている。
詳細:iOS 9.3、今日からダウンロード可能―夜間モード追加、ヘルス、CarPlayなど強化

Apple TVにも新機能。対応アプリは5000個以上に

Apple TVについても発表がされている。フォルダーや音声入力機能が追加されたほか、iCloudフォトライブラリーのLive Photo対応、App StoreのSiri対応などが行われた。Apple CEOのTim Cook氏によると、Apple TVで利用できるアプリの数は5000個以上になっているという。

詳細:Apple TVにフォルダー、音声入力、Live Photo機能がアップデート

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投稿者:

TechCrunch Japan

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