‘子どもたち’の教育から‘その子のため’の教育へ–初等教育の変革を目指すAltSchool

教育は、テクノロジの導入による大きな変化と旧状破壊をまだこれから経験すべき、取り残された産業の一つだ。iPadの登場や勉強のコンピュータ/ネットワーク化、教育的なゲームの利用、などにより変化のきざしはあるが、でも物理的な学校や教室は旧態依然のままだ。K-8教育と学校の構造改革を志向するAltSchoolは、この状況を変えようとしている

Max Ventillaが作ったAltSchoolは、テクノロジの支援により子ども中心の教育を行う新しい学校だ。この学校は、あらゆる学科において子どもたちの学習能力は個人差が激しい、という前提から出発し、その個人差を“成績”という形で等級化するのは、子どもの成長にとって百害あって一利なし、と断ずる。この学校では、カリキュラムはあくまでも各個人のためのカリキュラムであり、それを同校では“プレイリスト”と呼んでいる。

上のビデオは、サンフランシスコ近郊Dogpatchにある、AltSchoolの最初のクラスルームを紹介している。今は5歳から10歳までの生徒達20名がいて、5-7歳、8-10歳の二つのグループに分けられている。通常は一人の教師が8名の生徒を受け持つが、全生徒で行う活動もいくつかある。学校の実際の建物は、大きなワンルームの部屋が遊び用、勉強用、などに仕切られた形になっている。

“1900年代からタイムトラベルしてきた人が今の世界を見ると、学校だけは変わっていない、と思うだろう。でもそれは、良くないことだ。子どもたちも世界も変わっているのだから”、とVentillaは言う。

AltSchoolにおける、クラスルーム、先生たち、そして生徒たちの様子を、上のビデオでご覧いただきたい。また下のビデオでは、この学校のビジョンや今後の方針について、Ventillaにインタビューしている。

そして来週行われるDisrupt NYには、VentillaとAmplifyのCEOとニューヨーク市の教育長Joel Kleinがステージに立つ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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