3Dプリンターで連続用紙が使えるようになった!

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ある程度の年齢でテクノロジー好きだった人なら、トラクターフィード・プリンターを覚えているだろう。両端に小さな送り穴のあいた連続用紙をホイールに巻き込み、いつでも美しいドットマトリクス印刷ができるようにする。驚いたことに3Dプリンティングも、その1989年時代を迎えようとしている ― ECHOdriveを紹介しよう。

ECHOdriveは、真空システムによってプラスチックのシートを3Dプリンターのプリントプレートに送り込む。それが何を意味するのか? プリンターはこの完全に平坦なプラスチック表面に射出し、プリントが終わったらシートを台から移動して別のオブジェクトをプリントできる。これは、同じプリンターで複数のプリント作業を行う際に極めて重要で、時間と手間を節約できる。3Dプリント作品の組立ラインだと思えばよい。

このシステムは殆どの主要3Dプリンターに対応し、真空フィードシステムが透明なプラスチックをプレート上で動かして自動的に作品を移動させる。多くの3Dプリンターは金属またはプラスチックの表面に直接射出するため、作品を引き剥がさなくてはならない ― 大量にプリントする時には決して楽しい作業ではない。これが解決してくれる。
会社はペンシルベニア大学の学生起業アクセラレーターに参加したところだ。共同ファウンダーのJustin KeenanとKevin Pandoraは、まだ同大学の2年生。

私はこのシステムの今後が大いに楽しみだ。3Dプリンティングの大きな障壁の一つが、プリントした作品をプレートから外すのにかかる時間だからだ。このシステムは実に簡単にそれを解決する。

via 3Ders

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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