5月31日からニューヨークの地下鉄の一部がApple Payに対応

ニューヨークの地下鉄の4、5、6ラインを利用している人たちはここのところ、ユニオンスクエアやグランドセントラルなどあちこちの駅で新しい改札機を目にしていた。改札機の画面には「Test Phase/Coming Soon」(テスト中/近日利用開始)と表示されていた。この画面が、今週ついに変わる。

グーグルは新しいモバイルペイソリューションをすでに発表していた。そして今度はグーグルの最大のライバルが参戦する。5月31日(金)から一部の駅でApple Payが使えるようになるのだ。サービスが始まれば、iPhoneかApple Watchをかざして地下鉄に乗れるようになる。

この機能を利用するには、iOS 12.3とwatchOS 5.2.1が必要だ。そしてWalletでFace IDかTouch IDを使ってデビットカードかクレジットカードをExpress Transitに設定する必要がある。このように準備しておけば、iPhone 6sとiPhone SE以降と、Apple Watch Series 1以降で、NFCを使って地下鉄に乗れる。

システムの動作は想像通りだ。iPhoneかApple Watchをディスプレイにかざすと音が鳴る。ディスプレイには大きく「Go」と表示され、デバイスは「Done」(完了)となる。クレジットカードが有効であれば、これでOKだ。大勢のニューヨーカーがみんなこのシステムを使ったとしたらどの程度の速度になるか、というのは、もちろんまったくの別問題だ。この種のことには学習曲線がある。この改札機に慣れるまでは多少の混乱が生じるだろうと思われる。

このシステムはまだ実験中だ。現時点で導入されるのは、4、5、6ラインで、マンハッタンのGrand Central-42 Street駅とブルックリンのAtlantic Avenue-Barclays Center駅の間の計16駅、それとスタテン島のバスだけだ。4、5、6ラインという最も利用者の多い路線の最も利用者の多い駅であることはほぼ間違いないので、興味深い実験となるだろう。

なお、このシステムは今のところシングルライド(1回乗車券)に限られる。つまり、1日、1週間、1カ月のパスを使いたい人(私も含めてニューヨーカーの多くがそうだろう)はこのシステムを利用できない。2020年末までにはさらに多くの料金オプションを利用できるようになり、それまでにMTA(ニューヨーク州都市交通局)ではすべての地下鉄の路線とバスでApple Payに対応する予定だ。メトロカードの紛失を心配することはなくなるだろう。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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