7月のコード決済はd払い無双、通常20%で最大は27%還元

6月は、LINE Payが上旬と下旬に最大20%還元のPayトク祭を計2回、PayPayがドラッグストア対象の20%還元、メルペイが通常50%還元、セブン-イレブンとファミリーマート限定で70%還元など、日々各社を追っている我々でも混乱するほどさまざまなキャンペーンが展開された。

しかし、7月は決済方法を迷う必要はなく基本的にはd払い一択だ。7月31日までの1カ月限定だが、対象店舗で通常20%、金土曜なら25%、dポイントスーパー還元プログラムを組み合わせると最大27%の還元を受けられる。注意したいのは、キャンペーンを利用するには、事前に専用ウェブサイトでのエントリーが必要であること。

さっそく業態別に7月に活用すべきコード決済サービスを見ていこう。

コンビニでは基本的にd払い20%還元

前述のように、事前エントリーさえすればもれなく20%還元となるd払いを利用しよう。対象となる店舗は、ローソン、ローソンストア100、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラなど、セブン-イレブンを除く大手コンビニで使える。還元上限額は1万円相当(1万ポイント)と枠はたっぷりある。

7月1日からファミリーマートが独自コード決済の「FamiPay」を開始するが、基本は無視していい。FamiPayでは、7月31日までチャージすると15%還元となるキャンペーンを実施するが、還元率はd払いよりも低いうえ現状ではファミマ以外で使えないからだ。ただし、FamiPayの専用アプリをダウンロードして会員登録すれば「ウェルカムクーポン」が付与され、「ファミチキ」などが無料でもらえる特典は覚えておこう。

FamiPayがd払いに対抗できる点としては、ファミマの承りギフト(夏の贈り物、三越のギフトなど)をFamiPayで決済すれば20%の還元を受けられる。

セブン-イレブンではLINE Pay、11日からは20%還元

現在のところセブン-イレブンではd払いが使えないので、LINE Payを利用しよう。セブンではこれまでコード決済にまったく対応してこなかったが、7月1日から独自コード決済の「7pay」を開始する。併せて、LINE Pay、PayPay、メルペイでの決済も可能になる。

LINE Payを選ぶ理由としては、7月いっぱいまではコード払いで3%還元、マイカラーで0.5〜2%の還元、合わせて最低でも3.5%以上の還元が受けられるからだ。PayPayは最大で3%、メルペイはキャンペーン期間外で還元を受けられない。

しかも7月11日からは、LINE PayとPayPay、メルペイが合同で20%還元を実施する。こちらは各コード決済ごとに還元上限が1000円相当なので、合計で3000円相当の還元が受けられる。

7payは、nanacoポイントが200円で1ポイント(1円相当)が付与される0.5%還元が基本。10月31日までは200円で2ポイント(2円相当)の1%還元となるが、LINE PayやPayPayの還元率には及ばない。なお、9月以降はnanacoポイントと同じように使えるセブンマイルが200円で1マイル付くので併せて1.5%の還元となるが、こちらもやはり還元率は低い。

7payで注目すべきは、次の2つのキャンペーンだ。7月10日までの期間限定で160円未満のおにぎり1個無料のクーポン、1000円チャージすると同じ無料クーポンをさらに1枚もらえる。また7月22日〜31日まではセブンカフェ(ブラックレギュラー)1杯無料クーポン、1000円チャージすると同じ無料クーポンをさらに1枚もらえる。

ドラッグストアでもd払い20%還元

もちろん、ドラッグストアでもd払い一択だ。マツモトキヨシやスギ薬局、ツルハドラッグ、ウエルシア、どらっぐぱぱすなど主要なドラッグストアに対応している。ただし、ココカラファインやアインズ&トルペ、サンドラッグなどは対象外なので、これらのドラッグストアチェーンを利用することが多いなら、3.5%以上が還元されるLINE Payを使えばいい。LINE Payが使えない場所では3%還元のPayPayを使おう。

なお、楽天のクレジットカードを持っている場合は、このカードを楽天ペイに紐付けたうえで専用サイトからエントリーすれば5%還元(1%は楽天カード側の還元)を受けられる。対応しているドラッグストアも多いので、d払いに対応していない店舗では積極的に使うべきだ。

スーパーマーケットでは11〜14時限定でPayPay20%還元

d払いの対象店舗には残念ながらスーパーマーケットが含まれていない。イオンなどiD対応のスーパーはあるが、今回のキャンペーンはd払いのコード決済のみが対象のため、iD決済では還元が受けられない。そのためスーパーでは、7〜8月限定でキャンペーンを実施しているPayPayを利用したい。毎日11〜14時の時間限定にはなるが、最大20%の還元を受けられる。

20%還元を受けるには、ソフトバンクもしくはワイモバイルの回線を利用しているか、Yahoo!プレミアム会員であること。そして、金融機関もしくはYahoo!マネーからチャージしたPayPay残高を利用することが条件となる。

現在、スーパーマーケットに積極的に進出しているのはPayPayで、LINE Payがそのあとを追う状態。時間限定ながら、主婦・主夫層、シニア層など日中にスーパーに行ける利用者にとっては魅力的。しかも、時間外でも3%の還元を受けられる。

なおPayPayのキャンペーンは飲食店も対象で、11〜14時の間に20%還元が受けられる。対象の店舗はグルメ情報サービスの「Retty」で探せるので、会食などの機会があるなら覚えておこう。

まとめ

総じてd払いをメインに使えば問題ないが、d払いが使えない店舗のコード決済では、5%還元の楽天ペイ、3.5〜5%還元のLINE Pay、3%還元のPayPayの順に使えば最も効率的に還元が受けられる。7月1日からスタートするセブン-イレブンの7pay、ファミリーマートのFamiPayの影響力は限定的だ。7pay、FamiPayでは、それぞれで配布されるクーポンの内容だけをチェックしておけばいいだろう。

とはいえ、7payが侮れない存在になるのは確実だ。セブン-イレブンからはアナウンスはないが、今後は同じセブン&アイ・ホールディングス傘下であるイトーヨーカードやロフト、デニーズなどに7payが導入されるのは自然な流れ。特にイオンに次ぐ業界第2位のスーパーであるイトーヨーカードで使えることになれば、その影響力は甚大だ。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。