7月21日開催のTechCrunch School参加受付中、グローバル・日本双方のHR Tech最前線を知る

3月に開催した「TechCrunch School #9:HR Tech最前線」は多くの読者に来ていただいて大変好評だった。その第2弾として7月21日金曜日夕方に、さらにHR Techをテーマにしたイベント「TechCrunch School #10:HR Tech最前線(2) presented by エン・ジャパン」を開催することとなったのでお知らせしたい。

前回のTechCrunch Schoolでは国内HR Tech関連のスタートアップ経営者にお集まり頂いて、人事・労務関連業務でのテクノロジー活用についてお話いただいた(レポート記事)。2回目の開催となる今回は、いったんグッと海外に目を向けて、働き方やツール・サービスの進化のトレンドを探り、その後に日本の現状と今後のHR Techを見通すという2部構成を予定している。

前回のTechCrunch Schoolの様子

 

イベント会場は、東京・八重洲口にオープンしたばかりのコワーキングスペース「Diagonal Run Tokyo」をお借りする。サッカー用語の「ダイアゴナルラン」を冠したこの施設は、「地方と東京」「大企業とスタートアップ」を繋ぐハブとして誕生したばかりで、入居企業以外にもイベントスペースを貸し出している。今回は100人前後の参加規模を予定していて、夕方6時半に開場となる。参加は無料で、懇親会ではドリンクと軽食が出るので仕事帰りに気軽に参加してほしい。

PCやモバイル、小型デバイスの普及によってソフトウェアによる変革は多くの産業に及び始めているが、もともと情報処理と相性の良い金融などと違って、人材系サービスのイノベーションは、まだその端緒についたばかりのようにも見える。理由はいろいろあるが、人間というのがアナログで曖昧な存在であることや、そうしたモヤッとしたヒトや組織といった対象のデータ化が遅れているという側面があるのだろう。とはいえ、人材サービスはどんどん新しいものが国内外とも出てきているのはTechCrunch Japanでも日々お伝えしているとおり。

北米市場のHR Techには「トランザクションからデータドリブンへ」という流れがある―、そう指摘するのは、今回キーノートセッションをお願いしている鈴木仁志氏だ。鈴木氏は人事・採用のコンサルティング・アウトソーシングのレジェンダ・グループのシンガポール法人で代表取締役社長を務めていた人物だ。クラウド採用管理システム「ACCUUM」を提供するかたわら、海外のHR Techイベントに足を運ぶなど界隈の動向に明るい。鈴木氏には以前、HR Tech ConferenceのレポートをTechCrunch Japanに寄稿して頂いたことがあるが、今回も海外トレンドと事例を概観する講演をしていただける予定だ。また鈴木氏自身、レジェンダを退職して起業。自らHR Techの分野で「Official-Alumni.com」という、企業とアルムナイ(会社のOB/OG)を繋ぐプロダクトを準備中だそうなので、HR Techを語っていただくのに最適な人物だと思う。

さて、キーノートセッションで海外のHR Tech動向を概観した後に、じゃあ日本はどうなんだろうという話ができればと思う。「採用→教育→評価」という3つのフェーズに大きく分けて、どういうサービスが出てきていて、どういう領域が面白いかといったことをディスカッションする。このパネルセッションの登壇者は、日本有数の転職サービスに加えて採用支援ツール「engage」や、会社の口コミサイト「カイシャの評判」も提供するエン・ジャパン 執行役員の寺田輝之氏、それから「ソーシャルヘッドハンティング」と呼ばれる新たな領域を開拓しつつあるSCOUTERの創業者で若手起業家の中嶋汰朗氏。そして働く側から視点も持つパネラーとして及川卓也氏もご登壇いただく予定だ。及川氏はGoogleでChrome開発に携わっていたことで知られるシニア・エンジニアで、DEC、Microsoft、Goolgeとエンジニアチームをリードするという立ち位置で仕事をしてきている。さらにGoogleからスタートアップ企業への電撃移籍が話題になった。自身のキャリアデザインという面と、採用や評価といった両面でお話いただけるのではないかと期待している。特に外資系かつ独特なワークスタイルを持つGoogleでの経験など、ぼくも聞きたい話がたくさんある。

前回と同様にパネルセッション中はスマホから簡単に質問を投げることができるツール「Sli.do」を利用予定だ。ほかの参加者の質問に「いいね」(私も聞きたい!という意思表示)ができるので、皆さんが登壇者に聞きたい質問を会場でシェアしながら話を進めていく参加型のイベントにできればと考えている。当日の参加者にはHRやスタートアップ領域で仕事をしている人が多いことから懇親会も話に熱が入るので、ぜひセッション後も残って他の参加者と交流をお楽しみいただければと考えている。

HR Techでの起業や新規サービスを検討している人はもちろん、現場の人事担当者、採用担当者の方々にも是非会場に足を運んでいただければ幸いだ。

イベント参加登録はこちら!

 

【開催日時】7月21日(金) 18時半開場、19時開始
【会場】ダイアゴナルラン(東京都中央区八重洲2丁目8−7 福岡ビル4F)
【定員】80〜100人
【参加費】無料(参加登録は必須)
【ハッシュタグ】#tcschool
【主催】 AOLオンライン・ジャパン株式会社
【協賛】エン・ジャパン株式会社
【事務局連絡先】tips@techcrunch.jp
【当日イベントスケジュール】
18:30 開場・受付
19:00〜19:05 TechCrunch Japan挨拶
19:10〜19:40 キーノート講演(30分)
19:45〜20:30 パネルディスカッション(45分)
20:30〜20:40 ブレーク
20:40〜22:00 懇親会(アルコール、軽食)
【スピーカー】
ハッカズーク・グループ代表 鈴木仁志氏
SCOUTER共同創業者兼代表取締役 中嶋汰朗氏
エン・ジャパン 執行役員 寺田輝之氏
プロダクト・エンジニアリングアドバイザー(フリーランスコンサルタント)及川卓也氏
TechCrunch Japan編集長 西村賢(モデレーター)

 

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。