Adobe、Googleと協同でオープンソースのセリフ体CJKフォントを提供

数年前、AdobeとGoogleは協同で中国語、日本語、韓国語(CJK)のオープンソース・フォントを提供した。今日(米国時間4/3)両社はプロジェクトを拡大して、セリフ体CJKフォントを公開した。この新フォントをAdobeはSource Han Serif(源ノ明朝)と呼び、GoogleはNoto Serif CJKと呼んでいる。

最初のプロジェクトと同じく、Adobeのフォントデザイナー、西塚涼子がフォント全体のデザインを担当し、その後同社が中国、日本、韓国のいくつかの会社と協力して6万6635種類のグリフからなるフルセットのフォントを作り上げた(Source Serifに基づくラテン、キリル、ギリシャの各グリフも含まれている)。いずれのグリフも7種類のウェイトが提供される。つまり45万種類以上のグリフというラテン文字フォントとは比べ物にならない数を扱っている。

「アジアのようにタイプフェイスが非常に複雑な地域では、無料で利用できるということが非常に大きな利点だ」とAdobeの上級マネジャー、Dan Rhatigaは言う。「Source Han Sansは、AdobeとGoogleが協力して汎アジアフォントを世界に提供した最初の主要協同プロジェクトだった。セリフ体のSource Han Serifは、デザイナーの嗜好に新たな特徴を加えるだろう」。

前プロジェクトと同じく、Source Han Serifは画面表示に最適化されている。そして、Googleがこのプロジェクトを支援するモチベーションの少なくとも一部は、Androidに美しいCJKフォントを提供する必要性にある。

新しいフォントは、Adobeから北米および日本のTypekit(無料プラン)を通じて提供され、フォントファイルはGitHubでオープンソース・ライセンスに基づき配布される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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