Adobe LightroomがMac App Storeにサブスクで登場

プロ用の写真編集ツールであるLightroom(ライトルーム)が、Mac App Storeで入手できるようになった。Adobe(アドビ)の主要なアプリとしては、模様替えしたMac App Store上で最初のものとなる。Mac App Store上のAdobe製アプリには、より手軽に使えるPhotoshop Elementsもあるが、プロ用アプリとしては今のところLightroomが唯一のものだ。

Photoshop Elementsには、70ドル(日本では8400円)という最初に1回だけ支払う買取価格が設定されているのに対し、Lightroomは同社製品の近年の傾向を反映して、サブスクリプションモデルを採用した。月額の料金は10ドル(日本では1100円。年払いでは1万2800円)となっている。Apple(アップル)も、Lightroomの登場を歓迎しているようで、現在Mac App Storeのホームページのトップで紹介している。

Appleは、デベロッパーが開発したアプリを、Appleが用意したチャンネル、つまりApp Storeを介して供給する仕組みを用意してきた。それも、現在押し進めているコンテンツ中心のアプローチにつながっている。しかしMac用のApp Storeについては、iOSデバイス用のApp Storeに比べて、それを徹底するのが難しかった。これまでのmacOSは、いろいろな意味で独自の環境を維持してきたからだ。とはいえ、Project Catalystの登場によって、複数のプラットフォーム上で動作するアプリを開発することも、デベロッパーにとってかなり簡単なものになるはずだ。

Lightroomも、Microsoft(マイクロソフト)のOffice 365など、Mac App Store上の大物アプリの仲間入りを果たした。ちなみにOffice 365も、同様にサブスクリプションとして課金するシステムを採用している。

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。