AIが顔、絵師が身体の作画を担当する全身イラスト制作サービス「彩ちゃん+」とは?

ラディウス・ファイブは12月25日、AIの特性と絵師の特性を生かしたハイブリッド全身イラスト制作サービス「彩ちゃん+」(さいちゃんぷらす)の提供を開始した。「彩ちゃん」と名付けられたAIが利用者の好みから複数の顔を瞬時に自動生成し、その中から利用者が選んだ顔に合わせて、人間の絵師が全身のイラストを制作するというサービスだ。AIと絵師が顔と身体の作画を分担することで、一般的なイラスト制作に比べて3分の1の時間や料金で制作できるのが特徴とのこと。

同社はデザインの現場に最適化したAIの開発を進めており、2019年2月にデザイン作業を効率化する各種AIツールを提供するプラットフォームとしてcre8tiveAI、写真やイラストを高解像度化するAI Photo Refinerをリリース。2019年9月には100万種類以上の顔イラストを生成するAIとして彩ちゃんをローンチしていた。彩ちゃん+はこの顔イラスト作成AIである彩ちゃんを活用したサービスとなる。なお身体部分の作画は、国内の有名ゲームタイトルの作画経験のある絵師が担当する。

具体的な流れは、AI(彩ちゃん)が提示する3種類の顔イラストを1つを選ぶと、その系統のさまざまな顔イラストが瞬時に生成・表示されるので、その中から好みの顔を選んでいけばいい。最終的にどの顔にするかが決まったら「確定」ボタンを押して絵師への依頼ステップに移る。

絵師には、AIが作成したイラストをそのまま使うのか、バランスを考えて絵師に修正してもらうか、どういった服装を着せるのか、どういうポーズをとらせるのかなどを答えたあとに発注する。

全身のイラスト制作の最近は3万3000円で、納期は1〜2週間程度。2000×2000ピクセルの
PSD/PSD形式のデータで納品される。なお、喜怒哀楽の表情差分制作(4差分)を依頼する場合はプラス5000円、8000×8000ピクセルの高解像度化はプラス1000円となる。

投稿者:

TechCrunch Japan

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