AIとのレッスンで英会話を学ぶ「TerraTalk」、提供元が2億円を調達

AI英会話アプリ「TerraTalk(テラトーク)」を提供するジョイズは12月8日、YJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、ベンチャーラボインベストメント、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資により、総額約2億円を調達したことを明らかにした。

TerraTalkはアプリと会話することを通じて、様々な場面で使える実践的な英語を習得できる英会話アプリだ。実際に教室に通ったりオンライン通話サービスを使って講師からレッスンを受けるのではなく、スマートフォンのマイクを使いながらAIを相手に会話を進める。

レッスンではAIとの会話をチャット形式で確認することも可能。自分が話した英語がリアルタイムで文章化され、会話が成立しない場合は再度トライすることになる。

実際に少し試してみたが、はっきりと発音をしないとうまく認識されないのでその点については注意が必要。ただ相手がAIなのでシャイな人でも使いやすいのと、講師のスケジュールなどを気にせず好きな時間にレッスンを受けられるのは使い勝手がいい。

また会話だけでなくレッスンで使う重要単語や発音を学べるドリルや、リスニングスキルを磨ける機能も備える。月額1980円の有料プランでは自分の使いたいシーンに応じて適切なレッスンを選べるように、旅行やビジネス、日常会話など100以上のコース用意。加えてアプリが発音や表現を自動で診断し、苦手な箇所をピンポイントで学習できる「弱点克服ドリル」などを提供する。

ジョイズによるとスピーキングの個別指導が困難な教育現場の課題を解決できるサービスとして学校や塾からも関心を集め、自習用教材として品川女子学院や日体大柏高校などでTerraTalkが採用。また大手サッカースクールのクーバーや野球教室BBCなどでも活用実績があるほか、地方のインバウンド対策への支援も進めているという。

今回調達した資金を基に、今後ジョイズではTerraTalkのさらなる機能拡充と事業基盤の強化を図る。

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TechCrunch Japan

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