AIと3Dプリントを使って写真の絵画を再現できるようになった

MITのコンピューターサイエンス・人工知能ラボの研究者が、写真から絵画を再現するシステムをつくりだした。この技術を使うと、博物館やアート好きの人が、お気に入りの絵画の写真を撮って絵の具のような仕上がりのコピーをプリントできる。

RePaintと呼ばれるこのプロジェクトでは、それぞれの絵画とまったく同じ色を再現するために機械学習を活用していて、階調表現を使って何千もの色を出力できるハイエンドな3Dプリンターでプリントする。

研究者はエドガー・ドガやサルバドール・ダリの残された作品をとらえる、より良い方法を見つけた。彼らは開発した“色トーニング”という特殊な技術を使った。この色トーニングでは、3Dプリンターと、まるでキットカットバーの中にあるチョコレートとワッフルのような薄いレイヤーの中に入った10種類の透明インクが使用される。そして研究者たちはこの方法に、“階調”という何十年もの歴史がある手法を組み合わせた。これにより、連続階調というより、かなりたくさんの小さなインクのドットでイメージがつくられる。こうした技術により色のニュアンスをとらえることができる、と研究チームは話している。

「もしあなたが絵画の色をギャラリーで目にしたもののように再現したら、家では異なる色に見えるかもしれない」と研究者のChangil Kimは語る。「我々のシステムはどんな照明状況でもうまくいき、これまでの試みよりずっと素晴らしい色の再現能力を備えている」

残念なことに、プリントできる大きさはせいぜい名刺サイズ。また、このシステムではマットな仕上がりや複雑な表面テクスチャにまだ対応できていない。しかし研究チームはアルゴリズムと3D出力技術の改善に取り組んでいて、最終的にはポーカーで遊んでいる犬の絵を3Dプラスティックに再現することができるようになるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)