AIを活用したリクルーティング・サービス「Clustree」が790万ドル調達

フランスのClustreeは米国時間5日、シリーズAラウンドでCreandum、Idinvest Partners、Alven Capitalなどから790万ドル(700万ユーロ)を調達したと発表した。Clustreeは機械学習を利用して、今の仕事に閉塞感を感じている人と、募集中のポジションに適した社内の人材を見落としているHR部門の手助けをするスタートアップだ。

Clustreeは様々なソースから250万通り以上の求人を集めている。そして、フランスの企業はClustreeがもつデータを利用して募集中のポジションのために誰を雇えば良いのかを知ることができる。Clustreeはこのデータセットと内部データを組み合わせ、HRマネージャーたちのフィードバックも逐一取り入れている。

募集中のポジションに適した人材が社内にいることもある。新しい人材を雇う余裕がない企業にとっては願ってもないケースだ。Clustreeは内部人事だけでなく、外部から人材を雇う時にも利用することができるのだ。

「私たちのサービスは、入社から社内での成功プランまで、従業員ライフサイクルのすべてをカバーします」と語るのは創業者兼CEOのBénédicte de Raphélis Soissan氏だ。「リクルーティングのフェーズでは、Clustreeは社内にある人材プールにフォーカスします:つまり、社員のプロファイルや入社時に受け取ったレジュメを分析し直すのです。Clustreeに搭載されたAIは、会社ごとに存在するユニークな人材プールを分析し、おもしろい候補者を見つけ出します」。

これまでに、Orange、 Crédit Agricole、SNCF、Carrefour、L’Oréalなどの企業がClustreeを利用している。そして、それらの企業がClustreeが提供するソリューションに大きな金額を支払っているのだ。

「私たちの顧客はすべてフランスの企業ですが、彼らは世界中に従業員を抱えています。私たちのソリューションは世界30カ国で利用されているのです」とSoissan氏は語る。「つまり、私たちはフランスのリーディングカンパニーで働く、アメリカ人、日本人、中国人、ドイツ人など様々な人々の就職活動とキャリアマネジメントの手助けをしているのです」。

同社は今回調達した資金を利用してチームの拡大を図るとしている。彼らはまず、フランス国内の基盤を強化して顧客を増やし、その後に海外展開を目指すようだ。

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(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter