Airbnbがアフガン難民2万人に仮住まいを提供へ、費用を全額負担

Airbnb(エアビーアンドビー)のCEOであるBrian Chesky(ブライアン・チェスキー)氏は米国8月24日、アフガニスタンでタリバンが権力を握りつつあるなか、世界中で最大2万人のアフガニスタン難民に仮住まいを提供する計画だと述べた。

チェスキー氏は、非営利団体Airbnb.orgへの寄付金と同部門が設立した特定の難民基金からの資金、そしてチェスキー氏の個人的な寄付を使ってAirbnbが住まい提供の費用をカバーする、と話している。Airbnbはまた、危機に直面している人々に緊急用の住宅を提供するのに、Airbnb.orgを通じて非政府組織(NGO)とも協力する。

「米国やその他の国へのアフガン難民の避難と再定住は、現代における最大の人道危機の1つです。我々はさらに取り組む責任があります」とチェスキー氏はツイートしている

続くツイートでは、住まいを進んで提供するAirbnbホストは間もなく、アフガンを逃れてくる難民家族を受け入れるための登録ができるようになる、と説明した。同社はこの取り組みをホストや幅広いコミュニティがどのようにサポートできるのか、詳細を共有する計画だ。同社の取り組みが他のビジネスリーダーたちに同様の動きを促すことを期待している、ともチェスキー氏は述べた。

Airbnbはすでに、パートナーと協業して先週末米国にたどり着いた難民165人を安全な住宅に案内した、と明らかにした。同社は取り組みの促進と必要に応じたサポート提供で再定住機関と協業する。

同社の取り組みは、何万もの人がアフガンから逃れようとしている中でのものだ。危機の真っ只中にあって、企業や政府は同国から逃れる難民を支援するというますます高まっている圧力に直面している。国連難民高等弁務官事務所によると、現在250万人近くが難民として登録されている。8月15日以降、各国はアフガンの首都カブールから約5万8700人を避難させた

「何万ものアフガン難民が世界中で再定住し、滞在する場所が新しい生活の第1章になります。2万人の難民が休んで生活を再始動させる安全な場所をAirbnbコミュニティが提供するだけでなく、難民を暖かく迎えることが私の願いです」とチェスキー氏は声明で述べた。

Airbnbがここ数年、困っている人々に無料で宿泊を提供してきたことは記すに値する。2017年に同社は行き場のない難民、学生、そして前Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領の難民を制限する大統領令の影響を受けたグリーンカード保持者に無料で宿泊を提供した。直近では、新型コロナウイルス感染症パンデミックの最中にヘルスケアワーカー10万人に無料あるいは割引価格で宿泊を提供した。過去4年で難民約2万5000人を仮住まいを提供した、と同社は話している。

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画像クレジット:Thomas Trutschel/Photothek / Getty Images

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(文:Aisha Malik、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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