Airsortedが150万ポンドを調達ー競争が激化するAirbnb物件管理サービス

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Airbnbホストに対して、物件の管理やコンシェルジュサービスを提供しているスタートアップは山ほど存在する。シリコンバレーのPillowやヨーロッパのHostmaker、さらにはオンデマンドモデルを採用しているBnbsitterなど例をあげるとキリがない。

そんな中、現在急成長中で規模が1番大きいと言われているのが、ロンドン発のAirsortedだ。同社は1000軒もの物件を管理しており、その数は過去6ヶ月間に4倍も膨れ上がった。

さらなる成長、そしてオーストラリア・シドニーへの進出のため、Airsortedはこの度150万ポンドの資金調達を行ったと発表した。Concentricがリードインベスターとなった今回のラウンドには、500 StartupsとPi Labsも参加していた。

2015年初頭に設立され、不動産関連のテック企業にフォーカスしたPi Labsのアクセラレータープログラムの卒業生でもあるAirsortedは、Airbnbのホストの手間を軽減し、最終的にはホストがもっと利益を上げられるような数々のサービスを提供している。具体的には、ゲストの管理や、宿泊料の最適化、マーケティング、クリーニング、洗濯などのサービスをホストは利用できる。

他社と比較したAirsortedの利用料について尋ねたところ、共同ファウンダー兼CEOのJames Jenkins-Yatesは、同社を新規で利用するホストのほとんどが、他社サービスからの「乗り換え」ではなく、Airbnbホスト向けのサービスを初めて利用する人たちだと言う。

「私たち以外にもホスト向けのサービスを提供している企業はありますが、市場の規模は大きく、成長スピードもとても速いです」と彼は言う。「私たちは常にホストの利益を第一に考えています。というのも、Airbnbを通して手にいれたお金で素晴らしい生活を送ったり、夢を叶えたりと、素晴らしい物語はいつもホストから聞きますからね。また、素早く動くことこそが最大の戦略だと考えており、ホストとゲストの両方に高品質なサービスを継続的に提供できるよう努力しています」

Airsortedは管理している物件の売上の数%を手数料としてとっているため、Jenkins-Yatesは、Airsortedとホストの利害が一致していると話す。

「私たちは、顧客であるホストが最大限の収益を上げられるように、宿泊料の最適化からゲストに快適に過ごしてもらう仕組みづくりまで、管理している物件の価値を上げるためにできることは何でもやります」と彼は言う。

「Airbnb自体はカリフォルニアの企業ですが、登録物件のほとんどが、旅行の目的地として人気のヨーロッパの各都市にあるということは見落とされがちです」と500 StartupsのMatt Lernerは声明の中で語った。「2年弱で3都市(ロンドン、エディンバラ、ダブリン)へ進出するというのは、簡単なことではありませんでした。しかしAirsortedは、このマーケットの可能性を証明することに成功し、今後もスピードを維持しながら物件数を伸ばしていくことでしょう」

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter

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TechCrunch Japan

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