Amazon、Fire TV Stick 4KとAlexa Voice Remoteの新型を発売

Amazonの新ハードウェアの発表は先月の壮大なEchoイベントで終わったと思ったとしても無理はない。小売業の巨人は少なくともまだいくつか隠し玉を持っていた。手始めがFire TVシリーズの追加だ。新しいTV Stick 4KとAlexa Voice Remoteの予約受付が本日始まった。

50ドルの改訂版Fire TV Stick 4Kは新クアッドコアプロセッサーを搭載し、ストリーミングと読み込みの高速化を約束する。この新しいTVドングルはDolby VisionとDolby Atmosを加え、50万タイトルの映画/TV番組、多数のアプリ、そしてAlexaボイスインターフェースをリモコンあるいは近くにあるEchoで利用できる。

このニュースは最近Rokuが4K対応ストリーマーを値下げし、40ドルからのプレミアプレーヤー機器を発表したことに続くものだ。

さらに、新しいAlexa Voice Romoteもやってくる。この新リモコンは、先代よりも万能リモコンとしての色彩が強い。Bluetoothと多方向赤外線を搭載し、テレビ、AV機器、ケーブルボックスなどを制御できる。

電源、音量、ミュートのボタンはついているが、主役はもちろん音声だ。ほとんどのAmazon Fire製品と互換性がある。40ドルのFire TV Stick 4Kパッケージおよび120ドルのFire TV Cubeに同梱されるほか、30ドルで単体を買うこともできる。

新しいボイスリモコンと共に、Amazon は、音声を使って検索する方法を追加した。新たに、 A&E, AMC, Sony Crackle, Hallmark Movies Now, HBO Now, HISTORY, IFC, Lifetime、およびVH1のボイスコントロールが可能になった。Netflix、Prime Video、Hulu、SHOWTIME、およびESPNはすでにボイス対応している。

「われわれは顧客の声を聞き、完全な4Kソリューションをコンパクトなスティックで提供することに注力した」とAmazon Fire TV担当VPのMarc Whittenが声明で言った。「開発チームはまったく新しいアンテナ技術を発明し、強力な802.11ac Wi-Fiチップと組み合わせることで、混雑したネットワーク環境でも可能な限り最高の4K UHDストリーミング体験ができるように最適化した。新しいクアッドコアプロセッサーは高速かつスムーズな体験を提供し、Dolby VisionおよびHDR10+ に対応したことで驚くべき画像を届けることに成功した」。

Fire TV Stick 4Kは米国・カナダでハローウィンに出荷を開始する。英国、ドイツ、インドでは11月、 日本では年末までに提供される予定だ。

このほかAmazonはFire TV Recastバンドルも発表した。録画とネットTV視聴用のデジタルビデオレコーダー、35マイル範囲のHDTVアンテナ、およびFire TV Stick 4Kをセットにして249.99ドルで販売するもので、50ドル割引かれる。

Sarah Perezが追記した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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