Amazonが仮想ダッシュボタンをウェブとモバイルに展開

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Amazonは、お好みのアイテムのオンラインでの再購入を更に簡単にした。木曜日(米国時間19日)に仮想的な「ダッシュボタン」をホームページとモバイルアプリに追加したのだ。これを使えば、ボタンを押しておむつ、ペーパータオル、薬、食料品、家庭用品、ペット用品といった対応商品を買うことができる。

馴染みのない人の為に説明すると、ダッシュボタンとは、長い期間に渡って行われているAmazonの実験だ。オリジナルのボタンは物理的なデバイスで、家庭のパントリーや洗濯室などに置かれることを想定している。商品を使い切ったときにその場でクリックして再注文できるようにするためだ。プログラムが2015年に開始されて以来、対象とするブランドはCheez-Itクラッカーからコンドームに至るまで200種類以上に拡大してきた。

ボタン自体は実質無料だ、最初の注文時にAmazonがボタン代を値引きしてくれるからだ。

しかし誰もが家の中にハードウェアをばら撒きたいと思うわけではない。こうした理由からこの新しいデジタルボタンが登場した。

このボタンに最初に気がついて報告したのはRecodeだった。それによれば、Amazonは最近購入したり頻繁に注文したアイテムに対するボタンを自動的に作ることも行う。

物理的なボタンとは異なり、プロダクト詳細ページで「Add to you Dash buttons」を押せば、Amazon Primeで購入可能な何千万種類ものプロダクトに対して、自分で仮想的なダッシュボタンを作ることができる。

また専用のダッシュボタン用のダッシュボード上で、不要なボタンを削除したり、更に追加を行ったりすることも可能だ。

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(他の物よりもよく見えるボタンもある、明らかに上のペット用品メーカーはまだ対応を行っていない)。

定期的に購入するアイテムの注文ボタンが登場することから、この動きはさらなる衝動買いを誘うことになる。Amazonは購入履歴と再注文サイクルに対する情報を持っているので、どの時期にボタンを表示すれば良いかといったアイデアを既に持っていることだろう。

もちろん、Amazonは既に繰り返し購入を行う人のための別のプログラムも提供している、例えば「定期オトク便」(Subscribe & Save)は、頻繁にドッグフードやオムツなどを再購入する消費者に対してディスカウントを提供している。しかし、ボタンはより目立つ中心に置かれるために、すぐに目に止まり、サイト上のタイプの違う購入者にリーチできる可能性がある。

ボタンは、木曜日(米国時間19日)の夜から、ウェブとモバイルの両方で利用可能になる。

(日本版:日本では仮想ダッシュボタンはまだ始まっていない(21日正午現在)が、物理的なダッシュボタンそのものは既に導入されている)。

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(翻訳:Sako)