AmazonがFireタブレットの新ラインアップとキッズモデルを発表、ワイヤレス充電対応版も

米国時間4月27日朝、Amazon(アマゾン)からタブレット端末に関するニュースが続々と発表された。その中でも特に注目を集めているのが、2つの新しい10.1インチデバイス「Fire HD 10」と「Fire HD 10 Plus」の発売だ。Fire HD 10は、明るさを向上させた1080pディスプレイ、オクタコアプロセッサ、3GBのRAMを搭載しており、前バージョンと比べてメモリは50%増量した。

デバイスは薄型軽量化を実現し、バッテリー駆動時間は12時間となった。これまでと同様、この製品の目玉となる特徴は価格だ。本体価格は150ドル(米国で約1万6300円、国内価格1万5980円)で、32GBのストレージが含まれており、64GBにアップグレードすることが可能。30ドル(約3260円)追加することでRAMが3GBから4GBに増し、ワイヤレスQi充電機能が追加され、デバイスのフィニッシュがアップグレードされた「Plus」を購入できる。

また、Fire本体+キーボード付きカバー+Microsoft 365 Personalの1年版サブスクリプションがセットになった220ドル(約2万3900円、国内価格2万4980円から)のバンドル製品「エッセンシャルセット」もある。または、マグネット式のキーボード付きカバーを50ドル(約5430円、国内価格5980円)で別途購入することも可能だ。

子ども向けの「Fire HD 10 Kids(Fire HD 10キッズモデル)」タブレットも同様にアップグレードされており、バッテリー駆動時間はそのままに、10.1インチのHDディスプレイを搭載している。このタブレットは、キックスタンドとハンドルが一体となった子ども用の保護カバーに包まれている。価格は200ドル(約2万1700円、国内価格1万9980円)で、対象年齢は3歳から7歳だという。

画像クレジット:Amazon

そこに加わるのが「Fire Kids Pro」だ。コンシューマー向けハードウェアに関しては「Pro」という言葉の意味はもう完全に失われているかもしれない。ここでは、少し大きくてテクノロジーに精通した子どもたち、つまり6歳から12歳を対象としたデバイスであることを意味している。このデバイスにはアクセスが制限されたデジタルストアが含まれており、その中にはDisney+、Spotify(スポティファイ)、Minecraft(マインクラフト)、Zoom(ズーム)などの大手アプリが含まれていて、子どもたちがリクエストできるようになっている。これらのコンテンツは、ペアレンタルコントロールによって監視することができる。

画像クレジット:Amazon

このタブレット端末にはブラウザが搭載されている(こちらもアクセス制限付き)。YouTube(ユーチューブ)は遠隔学習の重要な要素となっているため、初期設定ではYouTubeへのアクセスがオンになっているが、保護者がアクセスを制限することも可能とのこと。しかし、YouTubeアプリはない。これは、Google(グーグル)がFireタブレット用のアプリを作っていないからだ。おそらく、両社の間には継続的な摩擦があるのだろう。

さらに小型の「Fire 7 Kids Pro」は100ドル(約1万900円)「Fire HD 8 Kids Pro」は140ドル(約1万5200円)となる。これらのデバイスは4月27日より予約受付を開始し、5月26日に出荷予定だ。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AmazonFire HD子ども向け

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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