Amazonは不評のFireスマートフォンを殺さずに長期な視野で育てる気だ

Amazonは同社のスマートフォンFireに関して、長期的な見方をしているようだ。短期的には、立ち上がり時の売れ行きがぱっとせず、大幅に値下げをしても8300万ドルぶんの過剰在庫があり、その製造コストは1億7000万ドルにもなる。Amazonのデバイス担当SVPのDavid LimpがFortune誌で、大きな問題は最初の価格設定を間違えたことだ、と語っている。キャリア契約付きで199ドルだった価格が、今ではわずか99セントだ。

Limpによると、値下げ前に比べるとすごく売れているそうだが、例によってAmazonは数字を挙げない。最初のころ買った顧客から大量の苦情が殺到したので、ソフトウェアは大幅に改訂したそうだ。今のバージョンに対してもソフトウェアの改良は続けなければならない、という。そして長期的には、Kindleのような安定に達することを同社は期待している。

Kindleも最初は欠陥が多くて、不評だった。今のKindleに比べるとあらばかりが目立ち、誰もその長寿を予想しなかった。Fireスマートフォンに関してもやはり、アナリストやメディアはその早逝を声高に言いふらしている。しかしAmazonは少なくともあと数世代、ソフトとハードの改良を続けて、顧客が見直すようなものに到達したい、という根性のようだ。最初のバージョンは、あまりにもAmazonでのショッピングを強調しすぎていた。そして将来のバージョンでは、もっと良い均衡を目指すのだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))