AmazonはFireタブレットのEcho Show化を進めている

ゆっくりと、しかし着実に、AmazonはFireタブレットをEcho化させている。それはまず、ボタンを押してAlexaに話しかける機能から始まった。昨年、同社は音声アシスタントにハンズフリーモードを追加した。そして今度はShowモードを追加した。このモードは、同社のスクリーン対応スマートスピーカーと同じUIを提供する。

さらに良いことは、AmazonがShowモード充電ドックを提供し始めたことだ。これはFireを効果的に暫定版Showに変身させるスタンドだ。タブレットをドックに置くと充電が始まり、自動的にShowモードに切り替わる。このため、部屋のどこからでも普通のEchoに対する操作がすべて可能になる。

ドックは最も新しいFire HD 8と10の両方に対応している(これは私の推測に過ぎないが、おそらく7でも動作するのではないかと思う)。既にいずれかのデバイスを持っている場合には、このモードは7月2日から始まるアップデートで反映される。一度セットアップしてしまえば、それはAmazonのESP(”Echo Spatial Perception”:Echo空間認識)機能を使って、家庭内の他のEchoたちとうまく連動するようになる。

私はAmazonが、よりコンパクトなShowを開発しているのだろうと想像しているが、それが登場するまでは、これはかなり魅力的な代替案だ。そしてCESでGoogleが発表した多数のサードパーティ製デバイスに対してAmazonをちょっぴり優位なものにするだろう。このタブレット+ドックのパッケージは定価230ドルのShowよりも安価なものとなる(とはいえデバイスは現在160ドルまでディスカウントされているが)。

ドック自体は8インチ用が40ドル、10ドル用だと55ドルとなる(どちらも当面は5ドル引きで提供される)。まだタブレットを手に入れていない場合は、それぞれ110ドルと190ドルのバンドルで購入することができる。この組み合せを選択すると、ただShowを買うときよりも、はるかに高い柔軟性を得ることができる。

ではEcho Showの優位性とは何だろう。優れた内蔵マイクとスピーカーだというのが主要な答だ。しかし私の想像では、結局世界中でAmazonの製品がより沢山売れている限り、Amazonはそのデバイスたちが多少共食い状態になっても気にしないのだろう。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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