Amazon版Product Huntの「Launchpad」は、マーケティング、販売、配送を一括して提供するスタートアップのためのプラットフォーム

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Product Huntはスタートアップが新しいプロダクトを市場に紹介する場所として確立してきた。Shopifyはオンラインでのプロダクト販売を容易にし、ShypはA地点からB地点まで商品を移動させるのを楽にした。そしてAmazonは、それら全てのコンセプトを合わせたサービスを展開する。本日Amazonが発表したLaunchpadは、ハードウェアや物理的なプロダクトを製作するスタートアップが自社製品を「ローンチ、マーケティング、配送」を一括して行うことができるプラットフォームだ。

Launchpadには既に認知度の高いスタートアップのプロダクトから、あまり知られていないプロダクトまで、200以上のアイテムが掲載されている。一部を紹介すると、BluesmartのSmart Carry-On LuggageeeroのHome Wi-Fi SystemCuffのDVB Smart Sport BandFenugreenのFreshPaper Produce Saver SheetsElectric ObjectsのEO1 Digital Art PanelSomaのSustainable Pitcher & Plant-Based Water FilterThyncのMood-Changing Wearable SystemCasper Mattressなどだ。

Amazonのこれまでの新しい分野における取り組みとは違い、Launchpadはローンチ初日からグローバルなプロダクトと位置づけられ、海外の10のポータルを通して配送が可能だ。

そしてこの分野で台頭するために、現在この分野を牽引している企業の協力を得ている。Amazonは、25社以上のVC、アクセラレータ、クラウドファンデングのプラットフォームと協力してこのサービスを立ち上げた。その中には、名高いAndreessen Horowitz(Product Huntの投資家)、Y Combinator (しばらく前にProduct Huntも卒業した) やIndiegogoも名を連ねている。

「LaunchpadでAmazonは、最も革新的で若いテクノロジー企業の理想的なパートナーとなります」とAndreessen Horowitzの共同ファウンダーでジェネラル・パートナーのMarc Andreessenが声明で伝えた。「Amazonは発明とクリエイティビティーにおける本物のエコシステムを作る新たな方法を確立するでしょう」。

「協力」が具体的に何を意味しているかは明らかではないが、これらのVC、アクセラレータ、クラウドファンディングのプラットフォームで活動しているスタートアップがプロダクトの配送をする際には、AmazonのLaunchpadの利用が選択肢に加わるということだろう。

AmazonのLaunchpadは、ハードウェアや物理的な製品を開発するスタートアップの大きな課題を解決する方法を提供する。特にコマースと配送の部分においてだ。考えてみれば、スタートアップのファウンダーの多くはデザイナーや開発者や発明家だが、彼らがマーケティング、販売、配送の分野にも精通しているとは限らない。また、より大きなビジネスプランを目指すための研究開発や主力スタッフの雇用を差し置いて、この分野に大金を投資したいとは思わないかもしれない。

AmazonのLaunchpadは「掲載までのスムーズな手順、カスタマイズできるプロダクトページ、統括的なマーケティングパッケージ、そしてAmazonの世界規模の配送ネットワークを提供します」とし、それぞれの要素のコストを削減し課題を克服しやすくする。小さなビジネスにとってこの費用は高く困難な課題なのだ。

既に参加したビジネスもこの提案は理にかなうものであると捉えたようだ。「私は偶然、起業家になりました。中学校の科学のプロジェクトとして始まったFreshPaperを世界中の農家や家族が手にする時が来るなんて思いもしませんでした。しかし、このような出来た話は、Amazonのようなビジョンを持つパートナーがいなければ実現しませんでした。Amazonは、私たちのプロダクトが世界中の食事のあり方を変えるポテンシャルがあると信じてくれました」とFenugreen FreshPaperの開発者でファウンダーのKavita Shuklaが声明で伝えた。「AmazonはFreshPaperのようなアイディアに多くの力を与え、彼らのテクノロジーでこのイノベーションが全ての人に届くようになりました。」

Amazonは自社製品の販売と彼らのマーケットプレイスを介して販売する企業のため、マーケットプレイスに多くのテクノロジーを結集させてきた。今度はスタートアップにもそのツールを提供する。また、マーケティングツールとファウンダーがユーザーと関わることができるQ&Aのプラットフォームも提供する(Product Huntのようだ)。

Amazonがまだ関わっていないのはプロダクトの製造段階だけだが、これも難しい課題である。

「スタートアップのコミュニティー内でイノベーションが起きるスピードが加速していて、カスタマーがこのようなユニークなプロダクトやその背後にある想いを見つけることができるようにしたいと考えています。多くのスタートアップと話す中で、開発もさることながら、新たなプロダクトを成功に導くマーケティングを行うことも同様に難しい課題であると理解しました」とAmazonのバイス・プレジデントであるJim Adkinsが声明で伝えた。

「AmazonのLaunchpadでカスタマーは革新的な新製品を特集した専用サイトから、それらを開発する新興スタートアップの店舗へのアクセスできます。スタートアップには、在庫管理、注文と配送管理、カスタマーサービスなどの機能を提供することで、彼らが更に素晴らしいプロダクトを開発するためのイノベーティブな仕事に注力することができるようにします」。

AmazonはLaunchpadにより、大きなトレンドにも乗ることができる。現在のコンシューマーの多くは、それぞれにぴったりのプロダクトやサービスを求めて、コンシューマー向け製品のロングテールを構成し、CircleUpのような企業はそこから利益を生み出している

パッケージ商品で、CircleUpが開発のために出資を募る手助けている商品カテゴリーの中には、大手ブランド企業が得てもおかしくなかった40億ドルが昨年、そのような小さな企業に渡ったと試算されている。Amazonもできるだけ多くのカスタマーを獲得するため、自社プラットフォーム内で彼らが選べる商品の数を増やしたい考えなのだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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