Apple、デベロッパーセンターに不正侵入があった可能性を正式に認める

Appleは、iOSデベロッパーセンターがダウンしている理由に関して3日間沈黙を続けた後、セキュリティー侵害を調査中であることを先ほど正式に認めた。

デベロッパーは下記のメールを受け取り始めたところだ。Appleは、このメールが本物であることを本誌に認めた。

このメールによると、Appleは同社のデベロッパーセンターにセキュリティー侵害があったことを木曜日に発見した。サーバー上のデータの殆どは暗号化されており、Appleはこれを安全であると主張しているが、ハッカー(ら)はデベロッパーの氏名、住所、およびメールアドレスにアクセスした可能性があると同社は言っている。

個々のアカウントが不正に利用されたという報告はまた本誌に届いていないが、侵入者が取得したデータをすでに悪用している可能性はある。デベロッパーセンターが木曜日にダウンして以来、デベロッパーからは未承諾のパスワードリセット要求を受けたという報告が多数に寄せられているからだ。Twitterをざっと見るだけでもさらに数十件見つかる。

アップデート ― Appleの担当者から電話があり、以下の情報が確認された。

  • 侵入の影響を受けたのはデベロッパーのアカウントのみである。一般のiTunesアカウントは侵害されていない
  • クレジットカードデータは侵害されていない
  • デベロッパーへの通知までに3日間かかったのは、影響を受けたデータを正確に把握するためだった
  • デベロッパーセンターの復旧時期は未定

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(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

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