Apple、ビデオストリーミング・サービスを今春スタートか?

Appleは新しいビデオストリーミング・サービスを今春開始する予定であることを、The Informationが報じた。Amazonがビデオ・サブスクリプション・サービスをトーンダウンするらしいという記事の中で、The Informationは、Appleがエンターテイメント・パートナーに対してストリーミングサービスを4月中旬にスタートする準備が整ったと言っていることを伝えている。同じ記事で、実際の開始日はその時期から数週間以内になるかもしれないとも書いている。

この春というスタート時期は、Appleのビデオストリーミング・サービスが2019年前半に公開されるだろう、という 以前の報道と一致している

Apple CEO Tim Cookは、今月CNBCで話した際にこの計画を曖昧に肯定した。彼は、Appleは今年、一連の提供サービスへの「重要な」追加について発表すると語った。そこには、これも今春の公開が噂されるニュース・雑誌の購読サービスや、医療分野の新サービスの可能性も含まれているかもしれない。

Appleは以前からストリーミングサービスの準備に忙しく、数多くのTV番組や映画の権利を取得したり契約を結んだりしてきた。今週月曜日(米国時間1/28)にはサンダンス映画祭2019で初めて映画の契約を結んだ。

しかし、Appleのオリジナルコンテンツだけが、新サービスの注目点ではない。

Appleはビデオサービスの一環として、Amazon Channels風の機能を提供するかもしれない、と記事は伝えている。これも、以前BloombergCNBCが報じていたことだ。

このAmazon Channelsライクなモデルは、そのオーバーヘッドの低さとAmazonとRokuがサブスクリプション販売で得ている高い手数料(30%前後とThe Informationは言っている)ゆえに、競争の激しいストリーミング市場で広く模倣されている。

たとえば今週RokuはThe Roku Channelの中で独自のビデオ・サブスクリプションをスタートした。 Sling TVは昨年さまざまなプレミアムチャンネルを提供し、メディアセンター向けソフトウェアの開発メーカーであるPlexも2019年に同じことを計画している。Walmartは同社のビデオマーケットプレイスであるVuduを通じてこの市場への参入すると噂されている。現在Vuduはストリーミングでの戦いに焦点を当てようとしている

Facebookまでも、Amazon Channel方式を考慮中だと記事は伝えている。

Amazonが今春、早ければ4月中旬にもサービスをスタートすることで、Disney+と直接対決することになる。Disney+はDisney傘下のNetflix競合サービスで、4月11日、投資家に 披露された

しかし、未だに不明なのはAppleがどうやってこのストリーミングサービスのマーケティングや販売を行うつもりなのかという点だ。この部分は記事によって異なり、 Apple Musicとニュースにバンドルされるというものから完全無料まで、さまざまな主張を唱えている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook