Apple、第3四半期決算は予測をやや下回る―売上4960億ドル、利益1070億ドル、EPS1.85ドル

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Appleは先ほど会計年度2015年第3四半期の決算を発表した。これによると、売上は4960億ドル、利益は1070億ドル、EPS(1株当たり利益)は1.85ドルとなっている。 対前年同期比では、利益が32.5%アップし、EPSにいたっては44.5%もアップしている。 ところがこれほど高い成長ぶりにもかかわらず、今期のAppleはアナリストの予測を下回った。

2015年第1四半期にはiPhone 6と6 Plusの好調によって過去最高のEPSを記録するなど、最近2期連続してブロックバスター的好決算を続けたため、アナリストの予測は極めて高い水準となっていた。Fortuneによれば、アナリストは平均して、EPS を1.88ドル、売上を5038億ドルと予測していた。

ハードウェア

今期、Appleは4750万台のiPhone、1090万台のiPad、480万台のMacsを販売した。対前年同期比では、iPhoneの販売台数は34.9%アップしたものの、iPadの販売台数は17.9%ダウンしている。Macのセールスは8.8%アップだった。詳しくはこちらの記事を参照

iPhoneの平均販売単価は昨年同期の561ドルから660ドルへ17.6%アップしている。これがおそらくApple全体での利益の増加を生み出した主要因だろう。

国外売上

国際的な売上は全売上の64%を占めた。第2四半期は旧正月に当たったこともあり、中国での売上が71%も急上昇するなど極めて好調だった。多くのアナリストがApple Watchは中国市場で大成功するだろうと予測していた。しかし今期Appleの巨大な売上を支えたのはやはりiPhoneだった。中国本土での売上は対前年同期比で112%という驚異的成長を遂げた。中国市場についてはこちらの記事に詳しい。

株式市場の動向Screen Shot 2015-07-21 at 22.43.28

決算発表直後の時間外取引の株価は122ドルで、今日の終値より6.69%値下りしている。この半年、Apple株は非常に強気に買われてきたため、今日の決算が予測を下回ったことを機会に調整が入ったものだろう。

画像: Bryce Durbin

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+