Apple、2013年のApp Storeの売上は100億ドル、デベロッパーに累計150億ドルを支払ったと発表

CES? CESがどうしたって? Appleは砂漠の真ん中で開かれるこの騒々しい巨大イベントに参加したことは一度もない。しかしApple以外のデバイス・メーカーは全員参加するので、対抗上Appleも何か発表することにしたようだ。

先ほど発表されたプレス・リリースによると、2013年のApp Storeの売上は100億ドル、12月だけで10億ドル以上のiOS向けアプリが販売されたという。

クリスマスの月にApp Storeのユーザーは30億回近くiOSアプリをダウンロードした。Appleは「App Storeの歴史上、最も成功した月」と呼んでいる。またAppleがiOSデベロッパーに支払った金額は、App Storeのスタート以来累積で150億ドルに上るという。

Appleがこの時点で進軍ラッパを派手に吹き鳴らしたのにはスマートフォンの市場シェアと利益の関係について関心を引きたいという理由もありそうだ。昨日(米国時間1/6)、市場調査会社のKantarからiOSは引き続きAndroidとWindows Phoneにシェアを奪われているというデータが発表された。

GoogleのAndroidプラットフォームは今後も市場支配を強めていくらしい。昨日、Gartnerも2014年の市場予測を発表した。これによると、今年はパソコン、タブレット、スマートフォン合計で25億台が販売され、そのうち11億台がAndroid搭載デバイスとなるだろうという。しかしデベロッパーは依然としてiOSを第一のターゲットとして選好しており、Android版は2番目になることが多い。

デベロッパーはiOSプラットフォームの方がマネタイズが容易であり、海賊版問題もより少ないと考えている。Appleはデベロッパーに今後ともそういう認識を持ち続けてもらいたいわけだ。累計支払額が150億ドルになったという発表はデベロッパー・コミュニティーへの声高なアピールだ。

Appleはまた「App StoreにはiPhone、iPad、iPod touch向けに155カ国で100万種類のアプリが登録されている。このうち50万はネーティブのiPadアプリだ」と述べている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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