Apple、Facebookと同じハッカー集団の標的にされたことを発表。対策ソフトウェア公開へ

Appleは、最近Facebookネットワークのセキュリティー侵害を試みたのと同じグループから攻撃を受けたことを発表した。同社は、「少数の」従業員のMacが影響を受けたが「Appleからいかなるデータが流出した形跡もない」と言っている。ロイターの報道による。Appleは、顧客が同じ方法で攻撃されることを防ぐためのソフトウェアを公開予定であると言っている。

Appleの発表は、先週金曜日にFacebookが、中国で活動中のハッカーの標的にされたニュースに続くものだ。Facebookは攻撃によって侵害されたユーザーデータはないと報告している。Appleは警察と協力してハッキングの出所を探すと共に、同社顧客向けに未確認襲撃者が使ったマルウェアからMacを守るためのソフトウェアを公開する予定だ。

Apple、Facebook両社にとって、自社への攻撃に関する情報源となっている今のゴールは、メディアより早く情報を公開し、保有データのセキュリティー保全に全力を尽していることを顧客に知らせて安心させることだ。恐らくSony PlayStationネットワークの侵入被害と、攻撃に関するその後の情報提供の「遅さ」が招いた批判と訴訟いう実地教育が、サイバーセキュリティーの脅威に曝された両社が透明性を高めた理由の一つだろう。

Appleがセキュリティー侵害を認めることは稀だ。同社は2010年に顧客からの苦情に応じて400件のiTunesアカウントが襲われたことを認めた。しかし、この種の機先を制した行動から、今回はレベルの違うセキュリティー侵害が起きていることが伺われる。プラス面としては、ユーザーデータの流出がなかったらしいこと、およびこれで警察当局は犯人を追跡するために、業界の巨人2社とその膨大な人員の協力を得られることだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)