Apple、TestFlightによるベータテスティングを正式公開


Appleは、ベータテスティングサービスのTestFlightを一般公開した。デベロッパー向けニュースポータルで今日発表された。登録デベロッパーは、最大1000人のベータテスターにiTunes Connectポータル経由で招待状をメールすることによって、自分のiOSアプリを試してもらえる。TestFlightは、Appleが昨年買収したベータテスティングサービスで、これを使えばデベロッパーはアプリを公開する前にチームを作ってテストしてもえる。

TestFlightは、Appleが同サービスを買収した後、既にデベロッパーが利用できていたが、このたび正式にAppleのデベロッパーツールの一部になった。TestFlightの招待状はiTunes Connectから発送し、テスターは専用のTestFlightアプリを使ってフィードバックを返したり、新しいビルドを受け取ったりできる。買収前はTestFlightのウェブポータルに行く必要があった。

外部テスターがTestFlightに招待されると、App Storeで公式アプリをダウンロードするためのリンクが渡される。もうプロビジョニングプロファイルを端末にインストールしたり、端末のUDIDを調べて送ったりする必要はなくなった。公式アプリは、テスト中のアプリの新しいビルドが作られたことも教えてくれるので、これまでのメールによる連絡よりずっと便利だ。

TestFlightを使って1000人の外部テスターに使ってもらえるアプリを作るためには、ベータアプリレビューに通らなければならない。これはつまり、最終製品に適用されるのと同じApp Storeレビューガイドラインの対象になるという意味だ。大きな変更のある新バージョンも、テスターに渡す前に新たなレビューが必要になる。デベロッパーは最大10本のアプリを同時にテストできる。内部テスターの場合、レビュー承認は不要で、最大25人のiTunes Connectのadminまたはtech levelのチームメンバーが利用できる。

Appleは、TestFlightの詳しい使い方をここで説明している。さらに助けが必要なデベロッパーは、App Reviewチーム連絡ページを利用できる(デベロッパーアカウントとログインが必要)。

新しいTestFlightは、デベロッパーが技術に強いアーリーアバプターだけでなく、実際のユーザーからフィードバックをもらうための便利な機能を数多く提供するが、レビューが必要なためビルドの公開までに時間がかかるかもしれない。ともあれ、便利なベータテスティングの選択肢が正式に採用されたのは良いことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook