Appleがオリジナル番組の強化を狙って、Amazon Studiosの幹部Morgan Wandellを獲得した

Appleが始めた、まだ数少ないオリジナル番組のCarpool KaraokeApps of the Planetは、いまひとつ冴えないスタートを切っている。NetflixやAmazonのような有名コードカッター(ケーブルテレビのライバルという意味)が存在するこの時代に、先の2つの番組は、(Nexflixの)ハウス・オブ・カードでもなければ、(Amazonの)トランスペアレントのようなものでもなかった。しかし、ここ数か月の間の数々の動きを見ると、同社は真剣に(ドラマなどの)脚本付き番組の世界で競争力を持ちたいと考えているようだ。

同社はすでに、前WGNアメリカン社の社長と、ソニーピクチャーズテレビの2人エグゼクティブたちを含むチームを結成していたが、The Hollywood Reporterによれば、同社はさらに1人の重要人物を雇用した。直近までAmazonのインターナショナルシリーズの責任者を務めたMorgan Wandellが、より多くのドラマシリーズをテーブルの上に載せるために、Appleチームに加わったのだ。

Wandellは2013年からAmazonで仕事をしてきた。同社の最高のヒットシリーズである高い城の男や、これから公開されるTom Clancy原作のジャック・ライアンに関わってきた。Wandellは、Amazon Studioがセクハラ事案関連で責任者のRoy Priceを解雇し、Harvey Weinsteinが制作したシリーズの取扱を中止するという、最近の混乱の中で辞任した。もちろんAppleもこの最近の騒動の影響を免れたわけではない。同社はワインスタインが手がけていたElvisシリーズの計画をキャンセルした

しかし、そのシリーズを除けば、Appleは依然としてドラマシリーズに向けて多くの作業を行っている。同社は、最近スティーブンスピルバーグと契約を交わし、80年代のアンソロジーシリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」をリメイクするという話が伝わっている。また最近の別の報告書によれば、Appleははそのオリジナルシリーズの立ち上げのために、初年度は約10億ドルを費やす予定だと使えられている。

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: CHARLEY GALLAY/GETTY IMAGES

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TechCrunch Japan

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