Appleが初の売上10兆円超えで株価上昇

米国時間1月27日取引終了後、Appleは会計2020年度第一四半期の決算を発表した。売上918億ドル(約10兆円)はアナリスト予測の884.3億ドル(約9兆6000億円)を大きく上回った。1株あたり利益4.99ドル(約544円)も、予測の4.54ドル(約495円)を超えた。

発表直後の時間外取引で、Apple株は数ポイント上昇した。ここ数カ月間、同社株は史上最高値で取引されており、他の多くのテック企業とともに好調を続けている。

Appleは投資家に対して「売上855~895億ドル(約9兆3269〜9兆7633億円)」「売上総利益率37.5~38.5%」と予測していた。同社の会計2020年Q1の売上総利益率は 38.4%だった。

同四半期をもう少し掘り下げて、Appleがこの3カ月間にどうやって実績を上げたかを見てみよう。

  • 製品売上:791億ドル(約8兆6300億円)
  • サービス売上:127億ドル(約1兆3856億円)
  • 純利益:222億ドル(約2兆4221億円)

ここからわかるように、Appleの製品売上が四半期を引っ張っている。同社の収益性の高いハードウェアビジネスの詳細を見てみよう。

  • iPhone:560億ドル(約6兆1100億円)
  • Mac:72億ドル(約7856億円)
  • iPad:60億ドル(約6546億円)
  • ウェアラブル、ホーム、アクセサリー:100億ドル(約1兆908億円)

このすべてが1株あたり利益は5.04ドル(約550円)で希薄化後4.99ドル(約544 円)に貢献している。同社は小型デバイスとホーム分野の実績を強調し、CEOのTim Cook(ティム・クック)氏は「サービスとウェアラブルは史上最高を記録した」と語った。ここ数年、AppleはiPhoneへの売上依存を減らす努力をしてきた。サービスと小型電子機器に期待をかけている。これは、Macの売上が対前年比で減少していることとも一致している。

Appleの暦年2019年末の現金、現金相当物、および各種有価証券の保有高は2070億ドル(約22兆5785億円)で、負債は1180億ドル(約約12兆8709億円)と見られている。

今後についてAppleは、会計2020年Q2の売上を「630~670億ドル(約6兆8717億〜約7兆3080億円)」、売上総利益率を前四半期並みと予測している。言い換えると、ホリデーシーズンではない、普通の3カ月ということだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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