Appleが通信用省エネチップのPassifを買収,来年のAppleは各種パッシブ通信技術山盛りか

Appleが最近、シリコンバレーの省エネチップメーカーPassifを買収した。そのJessica Lessinの記事を、Appleが確認した。同社は電力をあまりがぶ飲みしない通信用チップを作っていて、それはBluetooth Low Energyのような無線通信技術の実装に適している。Appleが目をつけたのは、たぶんそこだろう。

AppleのiOS 7には、低電力消費の位置対応機能があり、美術館やお店やそのほかの施設にある送信機/受信機とAppleのデバイスが対話して、そのときのコンテキストに適したアプリを立ち上げたり情報を提供する、といったことができる(これらに関してはComputerworldに良い記事がある)。また、今朝(米国時間8/1))のAppleの特許出願書類は、車の中や家の中の環境を自動調整する技術を記述しているが、これはもちろん各種の機器/設備とApple製品が常時通信しなければならない。

また今後のiPhoneはフィットネストラッカーやそのほかの着脱型(ウェアラブル, wearable)製品と常時通信しなければならない。さらにまた、iWatchのような未来の製品も、外部とのコンスタントな通信が多くの重要機能のベースになるだろうから、Passifの買収が役に立つことになる。

これまでにもAppleは、IntrinsityやPA Semiなどのチップ企業を買収している。しかし今回また新たに買い物をしたのは、最近買収した屋内位置技術のWifislamと関係がありそうだ。iOS 7のローンチとともに、この秋には位置ビーコン機能が使えるようになるなど、今年から来年にかけてのビッグリリースの数々を、CEO Tim CookをはじめAppleのトップたちはちらつかせている。それらと今回の買収との関係を、いろいろ想像してみるのもおもしろい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))