Appleのアクセシビリティリサーチ責任者や盲ろうの障がい者権利弁護士などがバーチャルイベントのSight Tech Globalに登場

先日、12月2〜3日のSight Tech Globalでお届けするセッションについて10のテーマをまず発表した(未訳記事)。Sight Tech Globalは世界トップの技術者が集い、AIベースのテクノロジーがアクセシビリティの未来をどう変革するかを考えるバーチャルイベントだ。この記事では先日の発表に続き、さらに3セッションを紹介する。Sight Tech Globalの参加は無料で、現在、参加登録を受け付けている

Designing for everyone: Accessibility innovation at Apple(すべての人のための設計:アップルにおけるアクセシビリティの革新)

Apple(アップル)はアクセシビリティを設計の基本原則として長く取り入れてきた。アップルは史上最も人気のあるコンシューマープロダクトをいくつも作ってきただけでなく、最もパワフルなアシスティブデバイスも作ってきた。アップルのSarah Herrlinger(サラ・ヘルリンガー)氏とJeffrey Bigham(ジェフリー・ビガム)氏が、アップルの最新アクセシビリティテクノロジーについて、また同社が革新、エンパワーメント、インクルージョンの文化をどう醸成しているかについて論じる。

サラ・ヘルリンガー氏(アップル、グローバルアクセシビリティポリシー&イニシアチブ担当シニアディレクター)
ジェフリー・ビガム氏(アップル、AI/MLアクセシビリティリサーチ、リサーチ責任者)
進行:Matthew Panzarino(マシュー・パンザリーノ、TechCrunch編集長)

Inventing the accessible future, by collaboration or by court(協力で、そして法廷で、アクセシブルな未来をつくる)

技術者が新しくエキサイティングな革新を設計するときに、その設計が視覚障がい者を考慮していることは稀だ。支援者たちは教育から訴訟までさまざまな戦略を駆使して、未来のすべての技術にアクセシビリティを組み込むよう働きかけている。盲ろう者として初めてハーバード・ロー・スクールを卒業したHaben Girma(ハーベン・ギルマ)氏、障がい者権利弁護士のLainey Feingold(レイニー・ファインゴールド)氏、国際デジタルパブリッシングフォーラム代表のGeorge Kerscher(ジョージ・ケルシャー)氏が、黒人、先住民族、有色人種を含む視覚障がい者にとって完全にアクセシブルな未来をつくる戦略を話し合う。

ハーベン・ギルマ氏(障がい者権利弁護士、スピーカー、「Haben: The Deafblind Woman Who Conquered Harvard Law」著者)
レイニー・ファインゴールド氏(障がい者権利弁護士、「Structured Negotiations: A Winning Alternative to Lawsuits」著者)
ジョージ・ケルシャー氏(DAISYコンソーシアム最高革新責任者、Benetechグローバル教育&リテラシーグループシニアアドバイザー、国際デジタルパブリッシング(IDPF)フォーラム代表)
進行:Megan Rose Dickey(メーガン・ローズ・ディッキー、TechCrunchシニア記者)

What can a body do? How we meet the built world(体には何ができるのか?構築された世界との出会い)

技術者は自分の仕事が人々に与える影響を想像することを好むが、それでは生活に与える本当の影響をきちんと知ることにはならないし、人々、特に障がいのある人々が自分の環境やコミュニティに対して本当に望んでいるものを理解することにもならない。デザイナーのSara Hendren(サラ・ヘンドレン)氏の著者「What Can a Body Do?」について、Katy Waldman(ケイティ・ウォルドマン)氏は「New Yorker」で「(ヘンドレン氏が書いた内容の)目的は革新に水を差すことではない。ツールを超えて、環境と協調し彼らを支援するテクノロジー以上に奇跡的な適応力を持つ人々を再び中心に置くことだ」とレビューしている。

サラ・ヘンドレン氏(オーリンカレッジ、准教授)
進行:Will Butler氏(ウィル・バトラー氏、Be My Eyesバイスプレジデント)

近日中に、さらに他のセッションやブレイクアウトについて紹介する予定だ。今のうちに申し込んでおこう

Sight Tech Globalのスポンサーとなることを検討している方々は、ぜひお問い合わせいただきたい。現在、ありがたいことにAmazon(アマゾン)、Ford、Google(グーグル)、Humanware、Microsoft(マイクロソフト)、Mojo Vision、Salesforce、Waymo、Wells Fargoがスポンサーとなっている。スポンサーからの収益はすべて、シリコンバレーで75年にわたって活動しているNPOのVista Center for the Blind and Visually Impairedの収入となる。

カテゴリー:イベント情報
タグ:Sight Tech Globalアクセシビリティ

画像クレジット:Sight Tech Global

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(翻訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

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