Appleのアクティベーションロックが、主要都市のiPhone盗難を減少させた

AppleがiOS 7で導入したアクティベーションロック機構は、ニューヨーク、ロンドン、およびサンフランシスコにおけるiPhoneの盗難を事実減少させていると、ニューヨーク司法長官Eric Schneidermanは語った。

「キルスイッチの導入は、スマートフォンの盗難行為に対して明らかな効果があった」とSchneidermanがNew York Timesのインタビューに答えて言った。「クレジットカードの停止と同じようにiPhoneが無効化されるなら、文鎮を盗むのと同じことになる」。

アクティベーションロック導入前後の6ヵ月間を比較したところ、iPhone盗難は38%減った、とサンフランシスコ市警察は言っている。

2014年の最初の5ヵ月間、Apple関連の盗難件数は、2013年の同時期に比べて19%減少した。

スマートフォンの登場以来、誰かの手からを奪い、デバイスを消去し、売り飛ばすことによって簡単に200~300ドルが手に入ることから、盗難は急増している。実際ニューヨーク市警は、2012年に「アンチApple盗難」キャンペーンを実施し、iPhoneオーナーが盗難に備えて端末を登録できるようにした。

しかし、アクティベーションロックの導入によって、ユーザーが遠隔操作で端末を消去あるいはロックできるようになったことが、スマートフォン関連盗難の増加を逆転させたようだ。

スマートフォンに盗難防止に取り組んでいる会社はAppleだけではない。最近カリフォルニア州は、同州で販売されるスマートフォンに盗難防止対策を必須とする法案を通過させ、現在MicrosoftがWindows Phoneシステムで開発を進めている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook