Appleのハードウェアイベントに期待してはならないこと

明日(米国時間9/12)はでっかい一日だ。噂はもう聞き飽きたと思うけど、まだ物足らない人は本誌が先週載せた噂のまとめをご覧いただきたい。例によって、あまり大きな期待は持たないようにしよう。その方が、幻滅に打ちのめされる可能性も低い。これは、ぼくがこれまでの人生から学んだ教訓でもある。

期待値を下げるお手伝いとして、ここではAppleのビッグイベントに絶対登場しないと思われるものの、不完全なリストを作ってみた。ご参考になれば、幸いだ。

  • ARヘッドセット: AppleはARヘッドセットを開発しているか? たぶん、している。それは明日登場するか? たぶんノーだ。Vrvanaを買収したからには、それを作ってることは確実だが、まだまだ先の話だろう。
  • Beatsの製品: AppleがBeatsを買収したことはApple Musicの立ち上げと関係がある、と一般には理解されている。その後、このヘッドフォンメーカーの製品はAppleの中で明らかに影が薄くなり、新しいAirPodはもちろんありうるとしても、そこにBeatsブランドを期待すべきではない。
  • MacOSデバイス: わずかな可能性はある。しかし現時点で優先されるのは、かつての名機MacBook Airの待望のリフレッシュだから、ぼくは期待しない。Appleは確かにMa Proのアップデートを言ってきたし、現にiMac Proは出たけど、でも実現はまだまだ先だろう。
  • 円形のApple Watch: Appleのウェアラブルが円形になるという前からの予想は、明日のイベントの招待状に大きな円があるので、いよいよ燃え上がった。でも数秒後には誰にも分かったように、それはAppleの大きな宇宙船をイベントの場所として表しているのだ。そしてこれまでのどのリーク情報も、Apple Watchの形は前世代から変らないと言っている。
  • iPhone 9: iPhoneの10歳の誕生日は、Appleのかなり単純明快なネーミングの慣行をぶち壊した。あれを“アイフォン・エックス”と呼んでる人が多いけれども、それは実際にはiPhone 10だ。そして、Appleが後ろを向くことはめったにない。廉価版のiPhone Xは実際に作ってるらしいが、iPhone 9は完全にスキップされたのだ。
  • 心の平和: 明日になって何が起きようとも、われわれはそれを拾い上げて、同じことをしなければならない。哀れなテク・ブロガーに休息はない。そしてみんな、死ぬときは一人だ。でも、とりあえず、happy Apple Day!と言っておこう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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