Appleの新しいiPhoneの中では業界初の7nmチップが動いている

Appleは予想通り今日(米国時間9/11)、最新世代のiPhoneを発表した。そしてそれとともに、その新しいチップA12 Bionicを発表した。

A12 Bionicが独特なのは、7nmプロセスで作られていることだ。チップの仕様や性能を表す測度はメーカーによってまちまちだから、単純な比較はできないが、7nmが最先端の技術であることは確かだ。Appleは、業界初の7nmチップ、と主張している。それには、計69億6000万のトランジスタが載っている。

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Appleの全世界マーケティング担当SVP Phil Schillerはこう言う: “チームがやったことはまったく本当のブレークスルーだ。A12 Bionicは業界初の7nmチップだ”。

A12 BionicはAppleが設計したチップで、6コアのCPUと4コアのGPU,そして機械学習のワークロードを動かすためのApple独自のNeural Engineを積んでいる。高性能コアのパフォーマンスは前よりも15%早くなり消費電力は40%減った。また効率性コアでは最大50%の省エネを実現した。

GPUも、前より50%速くなった。モバイルのゲーマーたちよ、喜べ。

Neural Engineは今や8コアのシステムで、スピードが上がっただけでなく新たな機能が加わった。Schillerによるとチップは機械学習のワークロードの性質を見極め、それをGPU, CPUあるいはNeural Engineのどれにやらせるかを決める。

トータルでは、A12 BionicのNeural Engineは毎秒5兆の演算ができる。A11では6000億だった。ただしそれがどういう演算なのかAppleは詳細を言わないので、いまいち腑に落ちない。いずれにしても、相当速いチップであることは、確かなようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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