Appleの2013年Q4:iPhone販売好調で、予測を上回る売上375億ドル、純利益75億ドル、EPS 8.26ドル

Appleは、会計2013年度第4四半期の業績を発表し、売上375億ドル、純利益75億ドル、1株当たり利益(EPS)8.26ドルを報告した。対前年比は、売上4.7%アップ、EPS 4.7%ダウン、純利益8.6%ダウンだった。

Appleは同四半期に、iPhone 3380万台、iPad 1410万台、およびMac 460万台を販売し、Q4売上の新記録へと導いた。アナリスト予測は、iPhone 3340万台、iPad 1430万台、Mac 430万台だった。iPhoneの売上は26%アップでまたも新記録だった。iPadはほぼ横ばいだった。Appleは2013年度合計でiPadを7100万台販売した。iPadはわずか350万だった。

「驚くべき1年と、記録的第4四半期という好調な締めくくりを報告できることを喜んでいる。iPhoneは3400万台近く売ることができた」とApple CEOのTim Cookが声明で述べた。

比較すると、Appleの前四半期の売上は353億ドル、純利益69億ドル、EPS 7.47ドルだった。時間外取引におけるAppleの株価は現在2%下げている。

Apple、出し抜く

Appleは売上に関してアナリスト予測をことごとく上回り、Q4の新記録を樹立した。

Fortune集計の推測によると、ウォール街アナリストは、売上371.4億ドル、EPS 8.16ドルと予測していた。対前年比成長の予測は、売上が3%、利益がマイナス6%だった。WSJのEPSを7.94ドルと予測しており、Appleは両カテゴリーで勝利を得た。

Apple自身の指針は、売上340~370億ドル、利益率36~37%と予想していた。Appleの予測はここ何四半期かにかけて精度を増しているが、これは指針の方法を変えて以来のことだ。従来同社は将来の四半期を著しく低く見積ることで知られていたため、アナリストらが新しい、より控えめな展望に慣れるまでには少々時間を要した。

Appleは現金1467.6億ドルを手元に残して四半期を終えた。2014年Q1の売上目標は550~580億ドル、利益率36.5~37.5%。

Appleの利益率は37%に減少し、これで7期連続減少している。要因の大部分は、新しいレティナiPadや低価格iPhoneなどの機器の利幅が小さいためであると考えられる。もし2014年Q1目標の上端を達成すれば、久々の利益率上昇となるが、低い側であれば再度の減少だ。

iPad横ばい、Macダウン、iPhoneアップ

iPodの売上は前年比35%ダウン、Macは7%ダウン、iPadはほぼ前年並みだった。iTunesおよびソフトウェアによる売上は22%アップで、アクセサリー製品は5%アップだった。

最新iPhoneの売上はわずか数週間しかグラフに寄与していないが、Appleの売上全体の52%を占めている。新モデル2種、iPhone 5cとiPhone 5sをフルに感じられるのは2014年Q1だろう。

同じことはiPadにも言え、期間中に新機種が発売されなかったために数字が落ち込んだ。iPad Air、レティナiPad mini、および値下げされたiPad miniによる影響は、2014年Q1に見ることになるだろう。

The average selling price of iPad was $439 up from $436 in Q2 and iPhone ASP was $577 in Q4.

iPadの平均販売価格は、Q2の436ドルから439ドルに上昇した。iPhoneのQ4の平均販売価格は577ドルだった。

Appleは、中国圏の売上が前期比23.5%増、前年比5.6%増であったことを特に取り上げている。

画像提供:Karl Baron/Flickr CC

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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