Apple Business Chatでスタジアムの座席からドリンク注文

NBAクリーブランド・キャバリアーズのファンたちは、スーパースター、レブロン・ジェームズが今や数百マイル西のロサンゼルス・レイカーズでプレイする中、今シーズンは楽しいことが多くはなかった。しかしAramark(スタジアムの食品飲料販売会社)とキャブスはApple Business Chatと組んで、ファンが座席にいながら飲み物を注文出来るようにする。

これはなかなか気の利いたシステムで、昨年夏にフィラデルフィア・フィリーズのファンたちに提供されたのが最初だった。そしてこのたびクリーブランドのファンはメニューを見てドリンクを注文し、直接座席に届けてもらうまでのすべてをiPhoneのiMessageで行える。

まずカメラアプリを開いて前の座席の背中にあるQRコードを読み取る。すると “Hit send to start your order”というプロンプトがメッセージアプリに表示される。あとは、注文ボットと会話しながら好きな飲物を頼めばよい。メニューから商品を選ぶこともできる。

選び終わるとボットが座席番号を尋ねる。支払いはApple Payで行い、飲み物は座席に直接届けられるのでゲームの進行を一瞬たりとも見逃す心配はない

届くまでどのくらい待たなくてはいけないのかはわからないが、行列に並ぶより早いだろうし、完全デジタル注文が可能になる。Aramarkのスポーツ&エンターテイメント地区マネジャー、Kevin Kearneyは、モバイル体験を使いやすいファン体験に統合する方法だと考えている。

「Apple Business Chatと注文プロセスの統合は、ファンにとって使いやすくて便利なだけでなく、ファンの変わりゆく期待と行動に答えるものなので、キャブスやモンスターズ(クリーブランドのアイスホッケーチーム)のファンにはぜひ試してもらいたい」とKearneyが声明で語った。

パイロットプログラムはシーズン終了まで継続され、チームとAramrkはシステムの具合とファンの反応を分析する。これはレブロン・ジェームズの穴を埋めるものではないかもしれないが、ゲーム見物中に飲み物を手に入れる便利な方法に違いない。


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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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