Apple Watch、2015年スマートウォッチ市場の過半数を占める

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ウェアラブル市場への遅い参入にもかかわらず、Appleは販売台数でトップの地位を築いたことが今週のJuniperの最新調査でわかった。Apple Watchは2015年のスマートウォッチ販売台数の50%以上を占めたと同調査は報告している。さらに印象的なのは、Apple Watchが発売されたのは昨年4月になってからだという事実だ ― 即ち、1年に満たない期間に市場の過半数を獲得したことになる。

一方、スマートウォッチプラットフォームのライバル、Android Wearは、Huawei、Motorola、Sony、ASUS、LG、Fossilその他多くのメーカーに採用されているにもかかわらず、2015年の市場シェアはわずか10%以下だった。

またSamsungのTizenベースのGear S2は、評判は上々だが、11月の発売以来の販売は好調とはいえない、と同報告書は言っている。

「その他のスマートウォッチは、殆どが低価格、低機能の機種で、Martian、X、Razer等の小規模メーカーの製品だ。Razerは最近、Nabu Watchを発売した」と、Juniperが詳細報告の中で付け加えた(ちなみに、Nabu Watchはスマートウォッチと呼べるかどうか微妙なところで、メーカーでさえこれを「スマート」機能付きデジタルウォッチと説明している)。

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スマートウォッチ市場におけるAppleの存在は、ライバル会社の競争をもいっそう困難にしていることが、今週のFitbitの暴落からも見てとれる。

フィットネストラッカーメーカーの同社は、CESでスマートウォッチ、Fitbit Blazeを発表したが、Appleと競争しようという大胆さを直ちにウォール街から咎められた。発表のほぼ直後、Fitbit株は18%下落し、ハイエンドにApple、対極にPebble等の既存スマートウォッチメーカーが控える市場での、Fitbitの競争力に対する投資家の不信が露になった。

Fibtitの株価は今週も下がり続け、ホリデー後の高値からわずか数週間で史上最安値をつけた(以前の高値は、FitbitアプリがApp Storeのトップに踊り出たニュースによる ― これはホリデー期間の販売が好調であったことを示している可能性が高い)。

しかし、Appleが市場シェア52%でリードしているからといって、スマートウォッチ市場が確立したと言うにはほぼ遠い、ともJuniperは言っている。

「現在スマートウォッチは、市場を待っているカテゴリーの一つ」とJuniperの調査アナリスト、James Moarは言う。「新しい機種は洗練された外観と微妙に異なる機能を持つが、全体的機能や用途を変えるような大きな変更はない。スマートウォッチの機能が確立すれば、それを欲しいかどうかを決めるのは消費者であり、テクノロジー企業が購入理由を増やすことではない」

言い換えれば、市場の将来は消費者の手にかかっている ― 腕に着けたテクノロジーが自分の生活に侵入する必要を感じるか否かだ。

Juniperの発見は、IDCによる以前の調査とも一致している。IDCの調査でAppleは、2015年のスマートウォッチ分野をリードし、Android Wearが大差の2位だった。具体的には、Appleのシェアを61.3%、Androidを15.2%と予測していた。

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IDCはPebbleについて、AndroidとApple watchOSの両プラットフォームに市場を浸食されるだろうが、消えることはないと予測している。ちなみに、SamsungのTizenは、Androidスマートフォンとの互換性およびアプリ選択肢の大きさから、業界の「ダークホース」と目されている。

またIDCは、ウェアラブル端末市場が2016年に1.111億台となり、2015年の8000万台から44.4%増えるとも予測している。

JuniperとIDCの報告書は主としてスマートウォッチに集中しているが、Appleのシェアはウェアラブル市場全体でも拡大している。IDCの昨年8月の調査は、Appleは全世界ウェアラブルのナンバー2で、Fitbitを目前に捕えつつあるとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook