Apple Watchの初期生産数は500~600万台


Apple Watchはもうすぐやってくる。誰あろうAppleのCEO Tim Cookが4月に発売と言ったからには、初期需要に答えるべくサプライチェーンが動きだしているのは当然だ。Appleは新発売に向けて500万から600万台の生産を発注したと、今日(米国時間2/17)の Wall Street Journalが報じた。Apple初のウェアラブルの予想需要は、初代iPadとほぼ似かよっている。

Appleのスマートウォッチは、他社製ウェアラブルに対する既存の欲求を消し去るであろうと多くの人々が予想しており、500万という初期発注は、2014年全体に全Android Wearメーカーが販売したと推測される72万台をはるかに上回る。しかしAppleの発注とサプライチェーンの動きは素早いので、発売時にどれだけの客がApple Watchに集まるかによって、すぐにずっと多くもずっと少なくも変わる可能性がある。

今回の新製品発売が全く新しいブランドカテゴリーであることに加えて、Appleの販売方法も他社と一線を画すもう一つの要素だ。Apple Watchは3つの製品ラインに分けて販売される。Apple Watch Sportがエントリーレベル、Apple Watchが中間層向け、そしてApple Watch Editionはおそらく途方もない価格帯を占める。WSJの記事は、初期生産量の半数が349ドルからのSportに向けられ、1/3がApple Watch、残りが18金製の本体ケースを含む高価なEditionモデルになるだろうと書いている。

Apple Watchは、Appleにとって全く新しいカテゴリーのブランドであり、しかもこのデバイスを使うためにはユーザーが既にiPhoneを持っている必要があるため、初期販売の数字がiPhone発売時のレベルに近づくことは考えにくい。それでもAppleが参入しようとしている市場は、個々のメーカーとしてこれまで最も成功したのがPebbleであり、2013年の発売から今年の初めまでの出荷数が100万台である。つまりAppleがこれまでのウェアラブルの記録を跡形もなく消し去ることはほぼ確実であり、あとは実際にライバルのどこまで先へ行くかだけが残された疑問だ。

Appleは、噂や臆測に対してコメントしていない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook