Apple Watchを競合製品と比較する

あーでもないこーでもない、と気をもむ半年が過ぎて今日やっと、Apple Watchの詳細が明らかになった。発売日も価格も、そしてユーザ体験もはっきりした。気持ちが落ち着いた今は、椅子にゆったりと座って、AWをそのほかのスマートウォッチと比較してみよう。

なるべく公正を期すために、他社製品は金属とガラスを使った高級品に限定し、しかも、これからは一々ポケットの中のスマホを取り出して見なくてもよいように、スマートフォンとの通信機能が完備しているモデルを選ぼう。

Apple WatchのGlancesは、ユーザが日常的に頻用するようなアプリを集めたコレクションで、Android WearにあるGoogle Nowのカードにも似ている。それらはスマートフォンと同じように、必要な情報を迅速簡便に提供してくれる。Android WareもApple Watchも、Uberに車を頼んだり、ツイートに応答するなどの、ちょっと面倒なことも十分にできるはずだ。少なくとも向こう数か月はiOSとAndroidの差は微小だから、どっちを選んでも損はしない。

いかにも‘時計’らしく、時間を意識したインタフェイスになっているのが、Pebble Time Steelだ。重要な情報をタイムライン上に表示し、先を見たり、手前を見たりできる。このPebble機は、Pebbleのコミュニティがこれまでに作った6500あまりのアプリも立派に使えるが、ただしそれらのアプリにはタイムライン機能がない。

Pebbleや、Android OEM製品の多くは、市販の腕時計用のバンドも使えるが、Appleは独自のバンドだ。おしゃれなミラネーズループもふつうのリンクバンドも、高級感を打ち出してウォッチの性能を強調している。ストレージの容量やCPUのスピードなどのオプションは、あえてないから、ぱっと飛びついて買う衝動買いにも向いている。ただし一部には、あくまでもバンドのカスタマイズにこだわるユーザもいると思うけど。

一部のAndroid OEMはステンレスなどで高級感を出そうとしているが、Appleだけは、純金製を提供している。そのApple Watch Editionは、お値段1万ドルだ。1万ドルあれば、今後市場に出るスマートウォッチをすべて買えるね…少なくとも向こう数年間は。

今なら、人にスマートウォッチをすすめるのは簡単だ。根っからのiPhoneファンには、Apple Watch。カスタマイズにこだわる人には、Android Wareデバイス。スマートフォンなんかほとんど使わない人は、スマートウォッチも欲しがらないだろう。

AndroidもiPhoneも両方使うか、またはどちらかへ乗り換える、という人には、両OSと互換性のあるPebbleできまりだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


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TechCrunch Japan

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