ARマッピングの6D.aiがAndroidとヘッドセットをサポートへ

コンピュータービジョンの技術で世界をマッピングする6D.aiの拡張現実プラットホームがベータを終了し、サポートするデバイスを拡張した。

同社はサンフランシスコ発のスタートアップで、昨年10月にベータで立ち上がり、今ではサービスの料金体系も確定してデベロッパーがアプリを発表できるようになった。その6D移動の従量制の料金は、無料プランのほか、ユーザーが行うマップのダウンロード呼び出しの回数により20ドル〜50ドルのプランがある。呼び出し回数5万以上のアプリに関しては特注料金になる。

すでに同社の顧客には、Autodesk(オートデスク)やNexus Studios(ネクサス・スタジオ)、Accenture(アクセンチュア)などの著名企業がいる。

そしてこれまではiOSデバイスに限定されていたが、米国時間8月26日に同社はAndroidスマートフォンや軽量ヘッドセットのサポートの非公開ベータを発表した。

AndroidはiOSと違って不均一なプラットホームなので課題も多いが、しかし6Dはまず、ARCoreをサポートしているSamsung(サムスン)の最新のデバイスから展開を始める。そして次の段階としてSnapdragon 845以降のチップが動くARCoreデバイスをすべてサポートする。

同社はさらに、Qualcomm(クアルコム)とのパートナーシップを発表した。Qualcommは6Dの技術を使った製品を、ARのヘッドセットのメーカーのための参照設計として提供するようだ。ヘッドセットは6Dにとってメインの路線ではないが、今後の市場の成長に備えて今からパートナーシップを結んでおきたいらしい。そのため同社は、中国のヘッドセットメーカーNrealともパートナー契約を結んだ。

関連記事:6D.ai is building AR tech that crowdsources a 3D mesh of the world(6D.aiのAR技術はクラウドソーシングの3Dメッシュ情報を利用、未訳)

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。